三重県立美術館で開催されている『テオ・ヤンセン展』へ行ってきた。
以下、展覧会概要に記されていた文章。
「21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるオランダ出身のアーティスト、テオ・ヤンセン(Theo Jansen)。
彼は、風で動くアート作品「ストランドビースト(Strandbeest)※」という、大型の造形物の展覧会をアメリカ、スペイン、フランス、ロシア、アルゼンチン、韓国など世界各地でおこなっており、キネティック・アートの巨匠として人気を博しています。
1948年、オランダ・ハーグ市の海浜リゾート地、スヘフェニンゲンで生まれたテオ・ヤンセンは、デルフト工科大学で物理学を学んだ後、画家になりますが、若い頃から生物の進化に強い関心を持っていました。コンピュータ上での試行を経て、1990年以降、彼は様々な形態の「ストランドビースト」を進化させ、創造し続けることになります。骨格にはプラスチック・チューブを複雑に組み合わせ、風などの空気だけをエネルギーとし、空気を蓄える部位には古いペットボトルが使用されています。このビーストたちは、海水の水位上昇が問題となっているオランダの国土を守る生物として着想されましたが、それと同時に彼は、自然との共生や、自然エネルギーの偉大さを芸術作品として表現し、全世界の人に伝えようとしています。
大型の造形物が動く様を見てみたかった。
会場に着いたらちょうど『アニマリス・シアメシス』の実演が始まるところだった。
三重県立美術館を何度か訪れているが、こんなに人がいることに驚いた。
多くの人に囲まれたこの造形物『アニマリス・シアメシス』は風を送るとささーっと動いた。ゆっくり、ではなく、ささーっという感じの動き。わりと早くて笑った。
テオ・ヤンセンの作品は「動く」という特徴があるが、ただ眺めているだけでも飽きない。
どんな骨組みになっているのだろう?素材はなんだろう?といちいち覗き込む。結束バンドをたくさんつかっているのだが、余分なところを切らず、ビローンとなっているのが面白かった。かえってそのほうが絵になる気もする。
これから結束バンドを使う際、余分なところをカットしないことを「テオ・ヤンセン方式」ということにしようと思った。「あ、それ、テオ・ヤンセン方式じゃん?」みたいな。わかる人にしかわからない。
『アニマリス・ペルシピエーレ・レクタス』は曲線が良い感じ。この作品は化石となっている。「化石」という表現は「動かない」ことを指すようだ。
すでに察して頂いているかもしれないが、作品名がすごすぎて1つも名前を覚えられなかった。この記事を書くにあたり、1つくらいは覚えたいと思った。
近くで見るとペットボトルを多用していることがわかる。その辺にありそうなものから、これだけの動く造形物をつくりだすテオ・ヤンセンはやはりすごい。
『アニマリス・リジデ・プロペランス』も化石となっているようだが、これは見た目が好み。かっこいいと思う。
他にも『アニマリス・トゥルゼンティア・ヴェーラ』など動かせる作品も多くとても楽しかった。作品を動かしながら楽しそうにしているこども達もたくさんいた。
親子連れでも十分楽しめると思う。
9月18日まで開催されているので、興味のある方はぜひ。
三重県美術館開館35周年記念 テオ・ヤンセン展 人工生命体、上陸!
大人の科学マガジン Vol.30 (テオ・ヤンセンのミニビースト) (Gakken Mook)
- 作者: 大人の科学マガジン編集部
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: ムック
- 購入: 13人 クリック: 267回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
大人の科学マガジン、 会場でも販売していてちょっと欲しかった。