バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2018.1.1

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12月31日にテレビを見ずに過ごしているとなんとなく置いてけぼり感が出てくるのはTwitterなどを見ていてもテレビの話題しかないからであろう。

日が変わる数分前に外から話し声が聞こえてきてなんとなく新しい年が来ることを感じた。田舎では普段人が外にいるような時間ではないからである。そわそわした、少しこそばゆいような空気は嫌いではない。

新しい年はできるだけ希望をもって迎えたいと思っていた。今の私は希望に満ち溢れているのか少々不安はあるけれど、気持ちのどこかでずっと背中に羽をつけた私が飛び回っている気がするので浮かれてはいるのだと思う。

あけましておめでとうございます。

「2017年にやりたいこと」をブログに書いた覚えがあったので読み直してみたら「すきなものを眺める。にやにやする。」と書いていた。これについては達成できた自信がある。制約のある生活の中で、自ら楽しみを見出すために「好きなもの」の存在は欠かせない。年末ぎりぎりまで読んでいた寺地はるなさんの『架空の犬と嘘をつく猫』の中に無駄なものなどないというような記述がどこかにあったと思うのだけれど、誰かにとって無駄であっても私にとっては必要なものであることが多々ある。それはモノに対してだけでなく、時間や人も同じことが言える。

仕事納めの日に一緒に仕事をしている女性から「入ったばかりの1年前はどうなるかと思ったんですけど、今はえこさんと話をすると楽になるので会社に来るのが楽しいです」と言われた。会社は仕事をする場であるので仕事に関してはピシッと指導していたため、逆に嫌われている可能性も考えていたのに不思議なものだなと思った。女性は家のことや子育ての不安事を誰かに吐き出したかった様子だったので、話を聞き一緒に考えることはあった。それが彼女にとっての必要なことであったのだろう。また、同時に私にとっても必要であったことのように感じている。

 

今年は私の中でやり遂げたいことがいくつかあって、そこに向かってひたすら進んで行きたいと思っている。できる、できる。いつも心でつぶやきながら、自分を励ましている。

時々、ここでつぶやいて気持ちを整理しながら私は一年を駆け抜けるつもりでいる。

 

 

架空の犬と嘘をつく猫 (単行本)

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ハリーとうたうおとなりさん (こころのほんばこシリーズ)

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2017.12.27

今月、地区のごみ当番が回ってきた。このごみ当番は年に1度くらいのペースで回ってくる「燃やせるごみ」ではなく、5年に1度という長いサイクルではあるが1ヶ月もやらなければいけない「燃やせないごみ」「プラスチックごみ」「有害ごみ」の当番である。なかなか回ってこないけれど、きたら重い!ってやつである。ごみ当番はごみ集積所の掃除だけでなく、分別ができておらず残ったゴミ袋の処理も担当せねばならない。今日は「燃やせないごみ」の日であったため、帰宅した後寒空の下をてくてく歩いてごみ集積所へ向かった。本当はごみ収集車が去ったあとできるだけ早くやった方が良いのだろうけれど、仕事をしているとそうもいかない。冷たい風が頬に当たったので顔をマフラーにうずめながら小さな歩幅で歩いていた。寒いと大きな幅で歩けない。全体的に動作が小さくなるのでその分足を動かす回数が増えてくる。小さな通りは誰一人おらず、自分の足音だけが響いていた。

ごみ集積所にはごみ袋が3つ残っていた。1つはごみの日を間違えたと思われるものであり、袋に記名もなかったので私が処分することにした。残り2つは記名があり、1つはPTAでご一緒したことのある人の名が記されていたのでその家へごみを持って行った。もう1つは記名があるものの地図を見ても、何度考えてもどこの家の人かわからず途方にくれた。小さな街路灯の下で私はひとり何をしているのだろうなどと考えだしたらさびしくなってきたので、ごみは私が処分することにした。

両手に重たいごみ袋を下げながら家まで歩いていく。遠くで救急車の音がした。ただでさえ、小さな歩幅がさらに小さくなった。それでも私は歩いていく。小さな一歩でも歩いていく。どこかの家の中から声がもれてくる。それは楽しそうな笑い声だった。 

 

***

kimixさん(http://kimix.hatenablog.com/)が以前にプレゼント企画をされていて、応募したらこんな素敵なカードがオーストリアから届いた。

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 冷たい空気も吹き飛ばしてくれるような可愛らしいイラストとメッセージが嬉しかった。

 

 

2017.12.26

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「クリぼっちじゃなくて良かったね」

「ねー、本当に良かった」

紺と黒の色違いのリュックを背負った女子中学生と思われる二人が話をしながら私の前を歩いていた。クリスマスイブのショッピングセンターは人で溢れかえってきた。手をつないで歩く若者は見つめ合い、にこにこしている小さな女の子と手を繋いでいる母親はやや足早で、ケーキ引き換えの列にいる父親は大事な使命を全うするかのような表情でそこにいた。一人で歩いている人もいたけれど、皆華やかな空気に包まれて踊っているようであった。

高い声でセールの呼び込みをしている店員がいた。隣のお店でもセールをしているようで呼び込みをしていたが、高い声にすべてかき消されていた。

「ああいう高い声を出されちゃった時にはね……」

声を消された店員さんは先輩と思われる女性にアドバイスをされていた。

車を走らせていると消防車が数台追い越して行った。しばらくすると、大きな工場があると思われる付近から黒煙が上がっているのが見えてきた。黒い煙は空の高いところまでどこまでも昇っていくようであった。何もこんな華やかな日に…と黒煙を眺めていた多くの人が思ったであろう。

華やかな空気は幸せを大きくし、寂しさも大きくする。

温かさは時に残酷だと思う。

 

***

クリスマスの準備で忙しかった皆さん、お疲れ様でした。

「ありがとう」

「美味しかったよ」

優しき言葉で生きている時があります。

なので、私も感謝の気持ちを言葉で伝えていきたいと思っています。

 

とりあえず今日は娘に「洗濯物を取り込んでくれてありがとう」って言わなくちゃ。