バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ニッキ

詫びクッキー

休日から平日へ変わるとき、気持ちはなだらかにしか切り替わることが出来ないのに、時間はそんなこともお構いなしに規則的に動いていく。 友とにこやかに過ごす時間が私の生活に必要であることをまざまざと感じ、嬉しさと寂しさがマーブル模様に混ざりあって…

貝殻のように。

あれだけ怖かった、アパートの階段を上がる足音が聞こえてきても何も思わなくなっていた。多くの人が生活をし、行き来している音は怖いどころか少しの安らぎを与えてくれる。 人が怖かったときもあるし、私の口から発することばが、いつも誰かを傷つけてしま…

まだ、寝ていてよ

華やかなアーケードをくぐり抜け、ただひらすら続く1本道のような日常へ足を踏み入れたとたん、次から次へ積まれていく案件の数々。 処理をできる人が限られるため、どうしても私の机にはたくさんの紙が集まってくる。とりあえず、上から崩そう、手を動かせ…

『ホンツヅキ三重2023』

開催を心待ちにしていたホンツヅキ三重2023へ行った。 ホンツヅキは三重県内で活躍される古本屋さんが集まって作った団体「三重県まちの古本屋さん協会」が主催している古本市である。昨年の第1回開催は多くの人で賑わっており、今年の第2回も皆が今か今かと…

この夏は……

ここのところ、あまりからだの調子がよろしくない。めまい、気圧による頭痛、月の半分くらい続く月経。季節と年齢的なものが一気にきている感じがして、途方にくれつつ、半笑いを浮かべている。 「この夏にしたいことはなんですか?」 Twitter経由のマシュマ…

特別であり、特別ではない、日常のはなし

朝からしとしと、あめふり。 今日は、人と会う約束をしていた。 ずっとお会いしたかった方だったので、やや緊張してしまったらしく、朝からお腹の調子が悪かった。誰かと会うのに緊張し、それ以上に楽しみに思ったのは何年ぶりだろう。 駅で待ち合わせをした…

『くもをさがす』

部屋の壁をアシダカグモが登っていた。長い足を動かして天井に移動し、また壁を這っていく。アシダカグモは大きめのクモのため、見た目が苦手な方も多いと思うが、宿敵Gを食してくれる益虫なので、静かに見守るのがいい。私も昔はいちいち驚いていたが、今は…

奥二重

産まれたとき、私に与えられたのは奥二重の瞼だった。 奥二重はややクールな印象を与えるようで、幼少期の頃は「かわいい」よりも「きれい」と言われることが多く、居心地が悪かった。「かわいい」に憧れたこともあった。けれど、なぜか二重にしたいと思った…

起床。寝ぼけたまま洗濯機へ向かい、洗濯物をかごへ入れると、ベランダへ出て洗濯物を干し始めた。近くの施設の人が外の喫煙所に並べられた椅子に腰かけているのがタープ越しに確認出来た。 施設ができる前、ここは田んぼだった。 私が今の住まいに越してき…

パンの香り

太陽の光が、頭のてっぺんにふりそそいで来るのを感じながら、パン屋さんへ向かった。ドアを明け、トングを持ち、棚に2段に並べられたパンの中から、私の手が選ぶパンを探す。甘いパンとしょっぱいパンを1つずつトレイに乗せたあと、「焼きたて」の文字に誘…

20230603 ~シンプルで熱のある何か

昨夜は台風が接近する中、三重県立文化会館でウィーン少年合唱団を堪能した。10~14歳の変声期前という短い期間に限られたメンバーが舞台の上で美しい歌声を響かせる。少しの幼さを纏った清らかな声に、年を重ねた自分が汚れているように思えてしまった。『…

同じところに佇んでいる

新人さんの取った電話が、横から聞いているだけでまだ処理できそうにない内容だと判断したので、電話を代わった。 「こんにちは」 話したことのある相手に向かって挨拶をしたら、明らかにホッとしたトーンでしゃべり始めた。「ホッ」って言葉が電話越しに聞…

20230531

私がしている業務の中に、電話応対とメール全般があるのだが、なぜか今週は問い合わせが多く仕事が溢れてどうにもならなくなっている。無理な残業はしないと決めているので、ある程度のところで切り上げているが、残した仕事を思うと帰宅してからも仕事モー…

魔法のことば

先日、講演会に参加したあと、そのまま家に帰るのがなんとなくもったいない気がして、「ちょっと寄れるところあるかな」と思いを巡らせた。 「あ、行ったことがないパン屋へ行ってみよう!」 早速、カーナビで検索。津市上浜にあるパン工房『ブロワ』へ。 住…

20230523 ~とりとめもなく

人の流れが変化する4月を終え、一息ついたような5月。 4月に進学した娘は新しい生活を謳歌している。気の合う仲間に出会えた喜びを日々語ってくれる中で、中学校にはあまり馴染めていなかったと告白してきた。自分が興味を持っている事柄について話したら、…

夢を見たのです

4月も後半に差し掛かり、暑い日が増えましたね。っていうか、急に暑くなって服どうしようとかなりません?朝、出かける時はまだそこまで気温が上がってきてなくて「今日は予報では暑くなるとか言ってるけど、これを信用して肌寒くて震えるとかいやーん!」と…

20230406

4月。 涼やかで綿菓子のように軽く甘い空気が流れている。 新しい扉を開けた者たちと、それを支える者の姿が眩しい。 どれだけ危なっかしくても、新しい道に進むのは希望があるのではないか。 どれだけ難しくてもその先に何かがあるような気がするし、不安を…

20230330

空気が柔らかいと感じることがある。 からだのまわりに透明な何かがあって、包まれているような心地良さ。 いま、それを感じている。 今日、職場を去るひとはお酒が好きなので、お花ではなく、おつまみになりそうなものを購入して渡すことにした。いつ渡そう…

私はなんとかなるから心配しないで。

娘が高専へ進学することが決まり、卒業式のあとは制服の採寸へ行ったり、自転車を購入したり、入学説明会へ行ったりと毎日何かがあって、あっという間に今日に至っていた。 桜が咲き、雨が降り。 今年の桜が例年より淡い色合いに見えたのは、私の心と呼応し…

20230216

仕事の忙しさから少し解放され、定時に帰れることも多くなった。長時間の労働はやはり精神を蝕むのだと解放された途端に気づく。渦中にいるときは必死すぎて何も感じず、そもそも感じられないことが問題であることにも気がつけない。そうやって精神は疲弊す…

20230211 ~晴れる

年が明けて少し経った頃から、外壁塗装工事が始まった。足場を組んで洗浄し、塗装するらしく、終了までに約1ヶ月かかり、その間のほとんどはベランダが使用不可でカーテンを閉めての生活が余儀なくされた。 朝、太陽の光を感じて起きることもなく、一日中照…

20230206 ~ゆっくり歩こうか

私は寒さには強い方なのかもしれない。皆がさむいさむいと首をできるだけ衣服の中へ引っ込めているとき、首を伸ばして前を見つめる。 私は汗っかきなのでどちらかと言うと夏が苦手だ。 あと、夏は私には眩しすぎる。 朝、車のフロントガラスが霜でがちがちだ…

20230112 ~心の中は泣いてるの

イベント準備で仕事に追われ、やっと一息。 1日のうち半分の時間を仕事に費やしたのだが、残った12時間は何をしていたのだろう。6時間は睡眠、1時間は通勤時間、2時間は家事、あとの残り時間が本を読んだり、お風呂ってところかな。言葉通り、目が回りそうに…

20221202 ~困りません

めまいは徐々におさまってきた。 病院へ行った際、めまい改善の漢方薬であるツムラの39を1ヶ月 分処方された。これを毎回オブラートに包んで飲んでいる。 漢方薬の味が得意ではない、 さらには粉っぽいものが喉を通過するとき咽ることが多いためオブ ラート…

生きる

お風呂から上がり、屈んだとたん世界がぐらっと揺れ、そのまま立てなくなってしまった。ああ、また回転性のめまいがやったきたのだと理解した。和らげる体操を試みようとするも、吐き気が強く頭を動かせる状態ではなかった。とてもしんどくなってきてしまい…

20221112

ぽっかりと時間が出来たので、そこまで遠くなく、まだ行ったことがない場所へ行くことにした。 MIHO MUSEUM。 イオ・ミン・ペイが設計した建物を一度観てみたいと思っていたのだ。 こんな場所に美術館があるのかと思うくらい山の中へ入っていく。開けた先に…

20221106

早起きして、9時30分に始まる映画を観た。 『パラレル・マザーズ』、とてもとても良かった。シングルマザーである2人は産院で子どもを取り違えられる。同じ立場のシングルマザーでも、そこに至るまでの過程が全く違う2人と、家庭と弱さと強さを考えてた。 別…

20221105

休日の朝にゆっくりごはんを作る。慌ただしく、とりあえず何かを口に入れるような平日と明確に区別するように、時間の流れを自分の手で変える。 何の変哲もない野菜サラダでも食べたくなるように見映えよく盛り付ける。えのき、舞茸、しめじなど何種類ものき…

秋の空

「男心と秋の空」「女心と秋の空」どちらが多く使われるのかわからないが、今日この話題を出すのであれば「男女関係なく個人の問題」となるのだろう。 秋の空のように変わりやすい心は主に恋愛についてだろうけれど、私は時々それがとてもうらやましくなる。…

ひんやりとした空気を感じながら

知らぬ間に11月になっていた。 というより、おそらく「知っていた」のだけど、見ないようにしていたら11月になっていた。「何かに執着しそうだったら他のことに集中して気を紛らわすが吉」と何処かに書いてあったのだが聞いたのだかハッキリしないことを覚え…