バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

夢から醒めるとき

通っていた小学校の裏に公園があった。その公園には遊具とグラウンドとつつじ園があり、その横にはお寺があった。年に1度、その公園で大きなお祭りが開催された。祭りの準備を学校の廊下から眺めることができたため、子どもたちは目を輝かせながら、祭りに行…

20230406

4月。 涼やかで綿菓子のように軽く甘い空気が流れている。 新しい扉を開けた者たちと、それを支える者の姿が眩しい。 どれだけ危なっかしくても、新しい道に進むのは希望があるのではないか。 どれだけ難しくてもその先に何かがあるような気がするし、不安を…

20230330

空気が柔らかいと感じることがある。 からだのまわりに透明な何かがあって、包まれているような心地良さ。 いま、それを感じている。 今日、職場を去るひとはお酒が好きなので、お花ではなく、おつまみになりそうなものを購入して渡すことにした。いつ渡そう…

私はなんとかなるから心配しないで。

娘が高専へ進学することが決まり、卒業式のあとは制服の採寸へ行ったり、自転車を購入したり、入学説明会へ行ったりと毎日何かがあって、あっという間に今日に至っていた。 桜が咲き、雨が降り。 今年の桜が例年より淡い色合いに見えたのは、私の心と呼応し…

『M/E 球体の上 無限の連なり』

滋賀県立美術館で開催されている川内倫子さん『M/E 球体の上 無限の連なり』へ行った。 とてもとても素晴らしかった。 写真から、そのときの空気と温度が伝わってきて、柔らかくなったり、痛々しく思えたりした。 人は同じ景色を眺めていても、同じものが見…

卒業式でした

娘の中学校卒業式だった。 新型ウイルスのために、中学校入学式を終えた翌々日から約2ヶ月の休校、クラスメイトとも顔を合わせることもなく、スタートした中学校生活だった。行事も中止、縮小を余儀なくされ、息子が中学生だった頃と比較すると、校外学習、…

20230225

7時30分。いつもより遅めの起床。ごはんが炊けているのを確認し、娘のお弁当を作り始める。半額で購入した鮭を焼き、うずらの卵をゆでる。二段になっているお弁当の下段に炊けたばかりのごはんを入れて冷ます。上段に鮭、うずらの卵、昨夜茹でておいたロマネ…

20230216

仕事の忙しさから少し解放され、定時に帰れることも多くなった。長時間の労働はやはり精神を蝕むのだと解放された途端に気づく。渦中にいるときは必死すぎて何も感じず、そもそも感じられないことが問題であることにも気がつけない。そうやって精神は疲弊す…

20230211 ~晴れる

年が明けて少し経った頃から、外壁塗装工事が始まった。足場を組んで洗浄し、塗装するらしく、終了までに約1ヶ月かかり、その間のほとんどはベランダが使用不可でカーテンを閉めての生活が余儀なくされた。 朝、太陽の光を感じて起きることもなく、一日中照…

20230206 ~ゆっくり歩こうか

私は寒さには強い方なのかもしれない。皆がさむいさむいと首をできるだけ衣服の中へ引っ込めているとき、首を伸ばして前を見つめる。 私は汗っかきなのでどちらかと言うと夏が苦手だ。 あと、夏は私には眩しすぎる。 朝、車のフロントガラスが霜でがちがちだ…

とほんさんで開催されている第9回栞展に参加しています

奈良県大和郡山市にある「とほん」さんで開催中の栞展に今年も参加しています。 今年で3年目。 毎回、素晴らしいクリエイターの方々が工夫と愛らしさのある栞を作られていて、そこに自分の手作り感あふれる栞を並べても良いものか?と考えるのですが、私は自…

一緒に本屋へ行きましょう

1月31日。 渋谷の東急本館が閉店とテレビで放送されている同日に、名古屋の七五書店も閉店した。 私がはじめて七五書店を知ったのは、友人からだっただろうか。それとも本屋図鑑だろうか。どちらかは定かではないが、育児で慌ただしく、本もまともに読めない…

『大門文芸市』に参加しました

公私とも多忙で毎日何をして過ごしているのかわからない日々。 1つずつこなそうと山を切り崩しても、新たな山がそこに現れいつまでも立っても山の向こうは見えない。山の向こうにはきっと、明るい世界があるのだと微かな希望を抱いて歩を進めているが、あの…

20230112 ~心の中は泣いてるの

イベント準備で仕事に追われ、やっと一息。 1日のうち半分の時間を仕事に費やしたのだが、残った12時間は何をしていたのだろう。6時間は睡眠、1時間は通勤時間、2時間は家事、あとの残り時間が本を読んだり、お風呂ってところかな。言葉通り、目が回りそうに…

新年のご挨拶 2023

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 *** 娘が受験生のため、帰省しておらずぼんやりと過ごしております。精力的に大掃除をして張り切っておせちなどを作れれば素晴らしいのですが、12月後半が激務だったために疲れが取…

岐阜県美濃加茂市にある『HUT BOOKSTORE』さんへ行ってきました

岐阜県美濃加茂市にある『HUT BOOKSTORE』へ行きました。店主、古池さんとは伊勢河崎一箱古本市で箱主同士になったこともあり顔見知りではありましたが、なかなかお店にお伺いできず、やっとお伺いすることができました。 大通りから少し入った静かな通りに…

キム・エラン『ひこうき雲』

数年前から韓国文学を好んで読むようになった。 きっかけは今となってはよく思い出せないが、その当時の私が抱えていた傷を柔らかく包んでくれるようで心地が良かった。優しいだけではなく、苦みも苦しみも同時に引き受けながら、時間をかけて癒してくれる力…

20221202 ~困りません

めまいは徐々におさまってきた。 病院へ行った際、めまい改善の漢方薬であるツムラの39を1ヶ月 分処方された。これを毎回オブラートに包んで飲んでいる。 漢方薬の味が得意ではない、 さらには粉っぽいものが喉を通過するとき咽ることが多いためオブ ラート…

生きる

お風呂から上がり、屈んだとたん世界がぐらっと揺れ、そのまま立てなくなってしまった。ああ、また回転性のめまいがやったきたのだと理解した。和らげる体操を試みようとするも、吐き気が強く頭を動かせる状態ではなかった。とてもしんどくなってきてしまい…

20221112

ぽっかりと時間が出来たので、そこまで遠くなく、まだ行ったことがない場所へ行くことにした。 MIHO MUSEUM。 イオ・ミン・ペイが設計した建物を一度観てみたいと思っていたのだ。 こんな場所に美術館があるのかと思うくらい山の中へ入っていく。開けた先に…

20221106

早起きして、9時30分に始まる映画を観た。 『パラレル・マザーズ』、とてもとても良かった。シングルマザーである2人は産院で子どもを取り違えられる。同じ立場のシングルマザーでも、そこに至るまでの過程が全く違う2人と、家庭と弱さと強さを考えてた。 別…

20221105

休日の朝にゆっくりごはんを作る。慌ただしく、とりあえず何かを口に入れるような平日と明確に区別するように、時間の流れを自分の手で変える。 何の変哲もない野菜サラダでも食べたくなるように見映えよく盛り付ける。えのき、舞茸、しめじなど何種類ものき…

秋の空

「男心と秋の空」「女心と秋の空」どちらが多く使われるのかわからないが、今日この話題を出すのであれば「男女関係なく個人の問題」となるのだろう。 秋の空のように変わりやすい心は主に恋愛についてだろうけれど、私は時々それがとてもうらやましくなる。…

ひんやりとした空気を感じながら

知らぬ間に11月になっていた。 というより、おそらく「知っていた」のだけど、見ないようにしていたら11月になっていた。「何かに執着しそうだったら他のことに集中して気を紛らわすが吉」と何処かに書いてあったのだが聞いたのだかハッキリしないことを覚え…

伊勢河崎一箱古本市2022

10月23日に開催された「伊勢河崎一箱古本市2022」 に屋号『夕寝』で出店した。 伊勢河崎一箱古本市の開催は3年ぶりだった。 朝、伊勢へ向かい車を走らせていると、 会場近くで道を間違えて少々慌てた。この辺りは狭い道が多く、1 本間違えるだけでも面倒なの…

ひとりよがり

ひびうたで開催された本の会に参加した。 ほぼ毎月開催される本の会に手作りおやつを持参し始めて約2年になる。きっかけは私が苦しかった時に穏やかな場を与えてくれたことへの感謝だった。そこからは楽しみにしてくれている人の存在があり、現在に至る。フ…

「勉強しろ」と言ったことはないけれど

同年代の女性Aさん、Bさん(どちらも男児2人の母、長男中学生、次男小学生)と話していたとき、Aさんが「生理の存在を子ども達に隠している」と言ったのでとても驚いた。体のしくみを学校で習うから子ども達は理解しているとは思うけれど、自分から男の子ども…

香り

2週間くらいブログを書いていないだけで、どうやって文章を書いていたのか忘れている。継続することで得られるものってあるのだと思った。 先週は金木犀の香りに包まれていたけれど、今はうっすらとしか香りがしない。1年のうちほんの数日だけ存在感を撒き散…

見渡す

やりたいことはたくさんあるのに、なかなか手が進んでいかない。 日常は映画、ドラマ、本、音楽のあいだにあって、なんだかふわふわしている。 ガトーショコラを作った。ガトーショコラはバレンタインの時期に作ることが多かったので、暑いときに作るのはな…

練習

家庭や子どもの話になったとき、時折、昔の出来事を口にする。 「なぜ、こんなことをされたのだろう」 晴れぬ疑問がわたしの口から空気を伝い、音にする。 私のことばを私の耳で聞いているうちにさらに疑問が増し、感情的になりそうだったため、目を閉じ、す…