- 作者: 竹内真
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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拾った子犬を学校へ連れて行き、そのまま学校で飼うお話。
学校で犬を飼うにはどうすれば良いか?みんなで頭を悩ましながらも犬を通じて成長していく・・。犬を拾った源太郎を中心に書かれているのではなく、源太郎が所属したワンダーフォーゲル部を主軸に10年間の出来事が書かれていて楽しかったです。
全体的にほのぼのムード。これと言った盛り上がりがある訳ではないので淡々と読まれたい方には良いかと思います。
犬が飼いたくなる本ですよー。
ってことで犬の話。
実家でムクと言う名前の犬を飼っていました。
雑種。オス。毛がふわふわムクムクだから「ムク」と言う単純明快さ。散歩してたら幼い子に「ライオンがつながれてるー」と言われたことがあったっけ。犬種で言えばスピッツに近いかと思います。
ムクは性格が穏やかでとても良い犬でした。
一番ムクにお世話になったのは社会人1年目の時。
仕事で怒られたとかそういうことがあった訳じゃなく、日常的にちょっとずつ疲れが溜まって来た時に外に出て空を見るのが好きでした。星が「きれいだな」と思えたらまだ大丈夫って思ったりしてましたね。ポエマーチック。
1階にある居間から外に出て、そこにある石に座って空を眺める。ぼーっとしていると、寝ていたはずのムクが「ああ、えこさん、またですか・・」って感じでノソノソ犬小屋から出てくるの。そして私の横に座り、手をペロペロなめてくれるのです。外に出ることがある度、その繰り返し。
呼びかけてもいないのに、ノソノソ出てくるのがとても嬉しかった。友達以上に「友」だと思えた。犬なので言葉を発するわけではないのですが、それでも寄り添ってくれてる感がすごくてたまらんかったです。
常に泣きそうでした・・いや、泣いた時もあったわ。
そんなムクも私が嫁いだ後に体調を崩し、この世を去りました。祖母がずっとムクの看病をしていましたが、祖母がトイレに立った間に亡くなりました。
最後まで孝行なワンコでした。
ペットとのつながりは言葉がなくても与えられる、また与えることのできる幸せを教えてもらいました。
このPVにでてくるおうちは犬小屋サイズ☆