20歳の頃 - バンビのあくび

さむいっ！

今日は霜柱がザックザク。いつもの倍ぐらいの高さがあってビックリ。

保育園の庭でガシガシ踏んでいたら「お母さんの方が楽しそう～」と言われましたヨ。

「これを踏まなくてどうするんですか！先生！」と投げかけるめんどくさい親を演じてきました。ごきげんよう。

昨日は成人の日でしたね。

成人の日にちなんで、「自分が20歳の頃」のコトを書かれているブログをいくつか読んだので、私も書こうかと記憶を辿ったのですが、全く面白いエピソードがございませんでした。

ま、面白くなくても良ければ・・と一応書いておきます。

20歳の誕生日を迎えたのは短大2年生の時。

栄養学の勉強をしていた頃です。

解剖（主にラット。飼料を変えて飼育してからの解剖というとても切ない話）、実験（カップラーメンのかやくを成分で分けたり）、調理実習（手順をノートに写そうとするも、食材がすべて漢字で書かれていて大変）、食品加工実習（缶詰とかソーセージを作った）とかそんなことをしていました。けっこう忙しかったです。

栄養学を勉強しているのですから、その後は栄養士になれば良いって話になる訳ですが、私の希望が「学校または保育園」だったのでなかなか・・・ね。

選ばなければ病院、老人施設、委託とありますが、ココはまだ曲げたくなかったです。

そうは言ってもとりあえず働かなければ！と思い、ふと目についた某社団法人（事務職）に面接に行こうと思い立ちました。

面接の日。あろうことか熱を出しました。普段、頭を使わないのに、微妙に緊張したせいでしょう。私1人に対し、面接官は3人。「落ちたら熱のせい」と最初から開き直っていたのが良かったのか、あっさりと採用してもらいました。

（後から聞いたら、何十人も面接に来ていたようなので運が良かったとしか思えん）

そんな訳で4月から新入社員（厳密にいうと法人なので社員じゃない）として働き始めました。私が入った部署は会員管理が仕事でしたので、電話が鳴ったらすぐ出るのが基本。

最初こそ戸惑いましたが、慣れてくると電話で話しながらも「○番、入会の件ですー」という言葉も聞き逃さず、受話器を置いたと同時に次の電話を取るため、「聖徳太子か！」と突っ込んで頂けるほどになりました。送付する書類を作成するのも電話で話しながら同時進行で行っていたので、処理スピードは速かったかもしれません。案外、向いていたのかも？

支部長（大きな組織で各都道府県に支部がありました）や課長にも気に入られ「あのね、給料で差は出せないから賞与多めにしといたから。他の人には内緒だよ」と言われることもありました。居心地は悪くなかったです。

（余談ですが、支部長に絵の事で質問され「東山魁夷」を答えられたことで、更に気に入られました。何がどこで役立つかわかりませんね。そこまで詳しくなかったのでもっとつっこまれたらゲームオーバーでしたがw）

ただ、どうしても「お客様のクレームを聞くこと」が私には向いておりませんでした。

自分に対するクレームではなく、組織に対するクレームなのですが、それでも聞くのは大変。お客様相談センターに勤務されている方を本当に尊敬致します。

この辺はもしかしたら性格もあるのかも知れませんね。自分の事ではないのですから、上手く聞き流すことが出来れば負担は少ないのでしょう。私は聞き流しているようで徐々に溜まっていきました。どこかで自分が責められているように、どうしても感じてしまうのです。

微妙に精神的に疲れてきたなと思った頃に、母から「保育園で調理員でも良ければ空きがある」と言われました。

迷いましたねー。明らかに収入の下がる転職です。

でも、ココにいて私が高められるかと言えばそうでもないなとは思いました。

調理員でも慣れてくれば、栄養士としての仕事が出来るんじゃないか？いや、そこまで持っていこうと決意し、転職することにしました（この時が21歳）

結果として私にとっては良い選択だったと思います。自分が少しは高められたように感じましたから。

保育園側も次第に栄養士の必要性を理解してくれ、私が辞めた後も継続して栄養士を採用してくれていると聞いた時にはとても嬉しかったです。

そんな遠い昔のお話。