バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

お祭りの思い出

f:id:bambi_eco1020:20140301221618j:plain
 

今日読んでいた本にお祭りの描写がとてもキレイに書かれていた。

読み進めるうちに私の記憶の引き出しがパカパカ開いたので記録がてらのんびり書きたいと思います。
 
私の地元には大きなお祭りが年に4回くらいあり、そのうちの3回は大通りが歩行者天国になるようなものだった。
道の両端にたくさんの露店が並び、それを遠くから眺めるだけでもわくわくした。
夏のお祭りは各町内ごとにあるお神輿が順番に連なり、オジ様方の発するシブイ声での掛け声が熱気を感じ「ワォ!」と興奮したものである。
オジ様方に混ざり若いお姉さんもいて、それがとてもカッコ良く見えた。
私の従姉妹もお祭りメイクでお神輿を担いでいて「かっけー!」と見惚れたものである。
夜になるとその方達は次第にお酒が入り、動きが大胆になってくる。
歩道の方までせり出してくるので「こわっ!でもすごい!」と闇の中での威勢の良さに感動すら覚えた。
 
お祭りの時はたいてい先生が見回りに来ているので、その先生に集る子もいた。
今の先生には出来ないことかも知れないが、上手くやるとおごってもらえたりしたんだ。
「いいだろ!⚪︎⚪︎先生におごってもらったー」なんて言ってる子を見たら、皆でその先生のところへ行ったりね。そんなコトをするのも含めて楽しかった。
 
お祭りの残り1回は広い公園で催された。
これが大通りのお祭りとはまた違った雰囲気で面白かった。
公園の横にお寺があったことと、昼間は植木市も開かれていたためか年配の方も多く見受けられた。
幼い時はこのお祭りだけ「バラ売りのままごと道具」を売る露店が出ていたので、毎年少しずつ買うのが楽しかった。
今だったらネットで何でも買えるけど、その頃は近場で売っていなければそんな風に1年も心待ちにしていたんだなぁと思った。カレンダーで毎日バツ印をつけ、指折り数えるのはたまらないほどの至福の時だった。
 
あと、またまたこのお祭りのみで出ていた露店で「フライドポテト」があり、これが美味しかったの!
今さっき調べたら「ラスポテト」と言うものなんですね。寒い時に揚げたてのラスポテトは美味かった☆
 
それから誰もが立ち止まっちゃう飴細工。入れ物?から出した時は湯気が出るくらい熱そうで無色みたいなのに、ハサミを使いながらウサギやツルにしていくとだんだん白くなっていく。食紅で色をつけて全貌が見えた時は「魔法だ!この人、魔法使いだ!」と思い、何十分もそこで眺めていた。
あまりに長く見ているから、その間に母親は七味唐辛子を買いに行ったりね(笑)
七味唐辛子も配分が選べるから見ているのは楽しかったな。
 
 
そして。
このお祭りが他と何が一番違うかと言うと「お化け屋敷」と「見世物小屋」があること。
これが露店が並ぶ中でも一番中心辺りにあって異彩な存在感を放っていた。
 
この2つは前日に小屋を建てるところを見に行ったりもした。
 
お化け屋敷は地元の子どもをアルバイトとしてその間だけ雇っていたようで「アルバイトする?」みたいな話も良く出ていた。(私が通っていた小学校がこの公園の隣だったという理由もある)
確か一度だけお化け屋敷に入ってみたけど、途中で友達のお姉さんが出てきて怖いというか楽しいというかそんな感じだった。お祭り気分だからなんでも受け入れられちゃうのよね、こういう時って。
 
そして見世物小屋。これは入ったことはないんだけど、前を通るとしゃがれた女の人の声で、ヘビ女だとか火を吹く男の人だとか言ってるの。
もう、聞いてるだけで気味が悪く、気になるけど怖い存在だった。
 
時代の流れと地元を離れたことで、この時の気分を味わうことはもうなくなった。
寂しい気もするけど、この時の経験と思い出はずっと持って歩いてく。
今の時代で感じられるモノをしっかりと探して楽しまなくちゃ損だもの☆
 
 
来週末、近くでお祭りがあり息子が友達と一緒に行く約束をしていた。
今は露店で売っているモノも高いからそんなにたくさん買えないかもしれないけど、友達と一緒にあの雰囲気を味わうことは大切なことだろうと思った。
 
 
※こんなまとめがあったので興味のある方はどうぞ。
苦手な方は避けて下さい。