バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

父親が料理を作ること

昨日、この絵本を読みました。
シャオユイのさんぽ

シャオユイのさんぽ

 

 小魚(シャオユイ)と言う名の女の子がお父さんに頼まれておつかいへ行くお話です。

 
建物の影を見つけたらその影の屋根を歩き、犬がいたら犬の鳴き真似をし、青いビー玉を拾えばそれを通した青い世界を見つめて喜んだりするシャオユイ。
 
そんな様子は昔、自分が「これっ!」と決めた石ころを蹴り続けたり、横断歩道の白いところだけを歩いていたことを思い出させてくれました。
 
お母さんの真似をして買い物をするシャオユイがなんとも可愛らしいです。
 
全体を通して茶色が基調で色味が少なく落ち着いた雰囲気なので、クスッと微笑むような絵本だと思います。
 
 
で、ですね、このお話は最初に書いたようにお父さんにおつかいを頼まれて始まっている訳ですが、その理由がお母さんが残業で遅くなるためにお父さんが夕飯を作るからなんですね。
「たまごチャーハンを作るからたまご買ってきて〜」ってシャオユイはお父さんに頼まれたのです。
 
 
そこで、ふと「最近、お父さんが料理をする話って多いな」と思いました。
私が巡り合っているお話がたまたまそうだっただけかも知れませんが、何となく昔よりは増えたような気がします。
 
 
例えば、以前に書いたこちらの記事にある「きいて きいて」もお父さんが料理をしていました。
 
 
「きいて きいて」に関しては父子家庭または特別な事情があるのかもわかりませんし、日常的にお父さんが料理をしているのかも直接書かれていませんが、はるくんの動きから日常的にお父さんが料理をしている雰囲気が感じ取れます。
 
 
それから絵本ではないのですが、6年生の息子がいつも音読の宿題のために読んでくれている重松清の「カレーライス」もお父さんが料理をしています。
この国語の単元がなかなか終わらないので、かれこれ1ヶ月ぐらい音読で聞き続けているせいかだんだん内容についても考えるようになってきました。
このお話は家庭の事情がわりと具体的に書いてあります。
お母さんが1ヶ月のうちにとても忙しい時期があり帰りが深夜になるため、その週は「お父さんウィーク」と称してお父さんが夕飯を作ることになっています。
お父さんは料理があまり得意そうではないのですが、ひろしのために頑張って料理をします(カレーライスなんですけどね)。
ひろしは6年生の設定なので最後は2人でカレーライスを作るんですけど、そのやりとりもなんだか良いなぁと思っています。
 
 
私は母親が主で家事をされている場合でも父親が少しは料理が出来たら良いだろうなと思っています。
1番そう思ったのは自分が体調を崩した時で、子どもにご飯を作るのがどうにも大変だったからです。
今はなんでも売っていますので実際はどうにでもなるんでしょうけど、ほんのちょっとだけでも父親が料理出来ると母親の精神的負担が減るんじゃないか?と思っています。
 
私の夫は買い物好きの料理上手なのですが、日常的に私が料理をしていてもいざとなったら頼める!って気持ちがどこかにあったのでとてもラクでした。
(あ、夫がいなくて困ることがここにもありましたね  夫がいなくて困ること - バンビのあくび)
今は夫がいないのでなかなかキツイ時があります。
 
私の父親も料理上手(調理師免許持ち)だったので、母が入院したり多忙の時は料理をよく作ってくれました。たまに食べる父親の料理が好きで兄と「やったー!」と逆に喜んでいたくらいです。
刻んだ紅生姜が入ったチャーハンが特に美味しくて、同じ味は母には作れませんでした。
 
その記憶がずっと残っているため、息子に「あのさ、おじいちゃんの家に行ったらチャーハン作って♪って頼んでみな。すっごい美味しいから」と以前から伝えていました。
実家へ帰省した際、それを覚えていた息子が私の父親に頼んでチャーハンを作ってもらいました。
息子が「うまい!本当にうまい!」とおかわりをしている姿を見て、そうでしょ〜♪へへっとなんだか自分の手柄のように誇らしく思いました。父親も美味しいと食べてもらえて嬉しそうでしたしね。
 
 
料理が苦手なお父さんも1つだけ自慢料理があるとものすっごく子どもが喜ぶと思いますよ。
ぜひぜひ作ってみて下さい♪ 

 

 

きいてきいて

きいてきいて