バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

大阪の本屋さんは素敵ですね『西加奈子と地元の本屋』を読みました。

今日は息子が塾の日だった。

息子は塾に行く時、友達と一緒に行っている。
息子と漢字は違うが同じ読みのその友達とはとても気が合うらしい。
昔で言うところのダブル浅野みたいだ。
あ、ダブル浅野は名字が一緒だからちょっと違うか?まあ、いいや。
 
 
息子は友達のおじいちゃん、おばあちゃんに気に入られているため、いつも一緒に車に乗せてもらっている。
仕事をしている私にとっては、とてもありがたいことである。
 
その友達は息子より1教科多く学んでいるため、帰りは私が迎えに行く。
 
私は仕事を終えてから息子を迎えに行くのだが、時間調整でよく本屋へ立ち寄っている。
目的がなくてもフラフラと本の間を歩いている。散歩みたいなものだ。
 
今日は1冊、本を購入した。

 

西加奈子と地元の本屋

西加奈子と地元の本屋

 

 

1冊だけそこにあったので、何だか目が合ったのだ。

大阪の本屋発行委員会ってことは、ココは大阪じゃないから元々入荷数が少なかったのかも知れない。
私が買っちゃったからもうあの本屋にはないよ。欲しかった方がいらしたらごめんね。
 
 
高校生の時、学校から1番近いセブンイレブンには発売日に3冊だけOliveがあったのを思い出した。
発売日の朝、登校する時に寄るとだいたい3冊全部あるのだが、たまに2冊になっていた。
誰が買ってるんだろう?といつも思っていたが、結局わからなかった。女子高の前にあるコンビニなのでウチの高校の子であるのはおそらく間違いないであろうに。
でもその子も思っていたんだろうな?「誰が買っているんだろう?」って。
 
 
私も今日は思ったもの。この本、どんな人が買って行ったんだろう?って。
 
 
西加奈子と地元の本屋』の説明は以下のようになっている。
 
この本の主役は、毎日本屋さんで働く書店員さんに取次の営業マンさん、それと大阪出身作家・西加奈子さんです。
地元出身の作家さんをもっと応援しよう、書店の魅力をもっと伝えたい、それぞれの書店現場で同時発生的に湧き上がってきたそんな熱い衝動を、西加奈子さんの原作『円卓』(行定勲監督/芦田愛菜の映画単独初主演)の2014年6月21日(土)公開にあわせて冊子にまとめました。
 
32ページの薄い本だったので、息子を待ちながら車の中で読んでいた。
とても面白い。10ページぐらい西加奈子さんと津村喜久子さんの対談なのだが面白い。
話し言葉としての「大阪弁」と書き言葉としての「大阪弁」の話とか興味深かった。
大阪弁で書いていない小説ほど大阪を書いているんです」と津村さんが言うと西さんも「わかる!」と同意する。そんなこと考えながらもう一度、2人の作品を読むのも良いかも知れないと思った。
西さんが明日も文章が書けるようにする小技があるって書いているのだが、「あ、なんかわかる」と思った。ブログを書きかけて次の日に持ち越す時に似たようなことをしているもの、私。
プロットなく書く時は特にそう。その時の気分に任せてみるのも楽しみだったりする。
日記の延長線上であるブログはこういう遊びが1番楽しいと思う。
書店回りの話は良いなぁって思った。サインを入れる時に「すみません、私が名前を書いたらその本返品できないのに」って思うんですって。ああ、そうなのか…と。
 
とにかく良い対談のお話。楽しかった。
 
 
西加奈子さんもブログ触れています。
 
 
 
あと、「なんでこの本、ウチでは売れるんでしょ?」と題して色んな書店員さんに売れ筋を聞いてるのが面白かった〜。
こういうの、必ず読んでしまう。
近くに学校があったり、病院があったりするだけで売れる本はガラッと変わる。
 
そんな本屋の話が並ぶ中で行かねばならぬと思ったのは「旭屋書店なんばCITY店」。
鉄道本やDVDの売り場面積が西日本の書店では1番だとか。 

 

 

阪神国道電車―1975年廃止その昭和浪漫を求めて

阪神国道電車―1975年廃止その昭和浪漫を求めて

 

 

この本、神保町の書泉グランデよりも売ってるらしい。

まぁ、阪神ですから土地柄強いのもあると思うけど、グランデに行ったりする私と息子はやはり行かねばなるまい!
息子にこの話をしたら、ちょっと食いついたしね(笑)
神保町よりなんばの方が近いもんー。(でもどっちも遠いわぁ。)
 
 
そんな感じで『西加奈子と地元の本屋』はとても良かった。
あと、書店員さんの座談会なんかもあって、こちらも興味深かった。
380円ですのでお買い求めしやすいですぞ。
私、書店員じゃないけどオススメしますよー。
 
 
あと、映画も気になるなー。