私のブログに何度か登場しておりますが、私にはソントンさんと言う友達がいるんですけど、彼はだいぶ自由に生きていて、面白いことを逃したくなくて、仕事はまあそれなりにやっていて、とにかく本が好きで、バンドマンだったことがあって、役者もしたことがあって、変な物を食べるのが好きで、某ドン〇〇ーテを寝床にしたことがあるようなそんな人なんですね。
で、ウチにはわりと真っ直ぐで外れたことが嫌いな息子がいるんですけど、この息子がめちゃくちゃソントンリスペクトなんですよ。
わかります?真っ直ぐな息子が「ソントンリスペクト」なんですよ?
これ、母としては嬉しいのか悲しいのか良くわからん心境なんですね。
そりゃぁ、ソントンさんは(顔は置いておくとして)頭が良くて性格も良いのは重々承知しておりますし、自分にない物を持っている人が魅力的に見えるってのは良くある話ですし、私がソントンさんと友達なのもそんなところなので否定はできないです。
ですけど、この真っ直ぐな子の行く末が「セミや幼虫を食べながら某ドン〇〇ーテを寝床にする」になるのではないかと思うと、母親としてはちょっぴり不安な訳ですよ。
ええ。私も一応、母親ですもん。
今回、東京へ行くにあたって息子はすぐに「ねぇ?ソントンさんのとこ行く?」と聞いてきました。目をキラキラさせて。それはそれは眩しいくらいの輝きを放って。
断れる訳ないじゃないー。
まあ、ソントンさんは都内にある某書店勤務なのでそこに行けば会えますし、彼の担当は児童書がある階なので私としては全然問題ないんですけどね。
ってなことで、風鈴の音で趣を感じたあとは、子どもと一緒にガッシガッシと歩いて、某書店へ向かっていたんです。しばらく歩いていると、私の携帯がブルブルっと震えまして、会いたくて会いたくて震えまして、「なんだろう?」とメールを開くとソントンさんからだったんですね。
「おっ!この人は私達がもう着くってわかったのか?それともストーカーか?ああ、確かにストーカー顔…んがっ…」なんて思いながら、メールを開いたんですよ。したらば、「えこさん、もう来る?僕、クビになっちゃった」とか書いてあるじゃないですか!そこに!にほんごで!
こりゃ、たいへん。むすこ、よろこばない。ワタシ タチ ノ ガンバリ ムダ。
そんな言葉が頭を巡りしばし呆然。。
アホヅラになってしまったため、ソントンさんを心配し忘れていたことに1分後ぐらいに気づきまして、慌てて再度、メールをしました。
「ワタシ モウスグ トウチャク。 オヌシ、 タイヘン ダナ!」
そんな心のこもった優しいメールを送ったら、ソントンさんらしからぬ普通の返信がきました。てか、そこは電報チックにカタカナだろ?と思いつつ、本文を読み進めていくと、クビって言っても「今日はもう上がって良いよ」と言われただけなんだってことが判明。
なんだよー心配して損した。私の優しさ、10倍返ししろ!よろしくメカドック☆
……心の声も穏やかじゃないまま手を素早く動かし、「児童書の階に行くから待っとけ!」とメールを返した後、私達はもう1軒別の本屋へ寄って、のんびりのんびりとソントンさんが勤めている本屋へ行きました。
エレベーターで上がって行き、扉が開くと息子はソワソワ。リスペクトしている人に会えるのですから、そりゃソワソワもしますよね。
で、とうとうソントンさんを発見した息子がこちらを見て、ニヤニヤ不敵な笑みを浮かべてきたので「はよ、行ってこい!」と背中を押しました。
ご対面。ニヤニヤ。にやにや。どっちもニヤニヤにやにや。
話が進まないので、割って入る私。息子はあんなにソントンリスペクトのくせに、私といると気が大きくなるのか、ソントンさんに対してツンデレな態度を取り始めるのです。実はそこまで会いたくなかったとか言い出すのよ!ウソやん!
息子は普段からノリツッコミや間の取り方などを私との生活で実践しているため、ソントンさんから「だいぶ出来上がって来た!」と言うお褒めの言葉を頂きにんまりしておりました。
とりあえず良かったな、息子。
息子とソントンさんは年の差が18歳もあるのですが、どちらもお互いを「友達」だと言っていて、実際そんな感じの関わりだなぁと思いながら眺めています。面白い関係だけど、息子にとってマイナスなことはなくて、むしろイキイキしていて、不安材料なんてないじゃん?とあらためて自分に問いかけました。
気が合う人ってのは年とかそういうの全然関係ないんですよね。
視野の広がりがあり、息子の行く末は逆に楽しみになってきました。
ちなみに私はそんなソントンさんのブログが好きなのですが、こちらのようなショートストーリーを本当に楽しみにしています。
「ドロー!徳政令カード!」とか普通に使いたい。
それから旅の記録とともに書かれる奇想天外なお店での話を読むのが好きです。
私はソントンさんに「旅に出たくてもさ、なかなか都合つかないよね。子どももいるし、色々あるし」と度々グチっているのですが(大変申し訳ない。きっとメンタルやられた時に言っていると思う)、ソントンさんは「出来ることはやりたい」と思う人なので、きっときっと心のどこか片隅の隅、爪楊枝でやっとホコリをほじくれるぐらいの隅の方に、私のグチが残っていて、私が体験出来ないことを見て感じて知らせてくれているんじゃないかと思ったりしています。
え?夢見すぎ?ただ行きたいだけだって?
いやいや、そういう時はさ、ウソでも「そう思ってた」と言ってくれるのが優しさだよ。
最後に、私からソントンさんへお伝えしたいことがあります。
先日、お会いした後、娘がポツリと言いました。
「お母さん…ソントンさんってあんな顔だったっけ?もっとイケメンじゃなかったっけ?」
「え?なんで?」
「うん。。前よりひどくなってた」
……ごめん。面白すぎてこれだけは言えませんでした。
劣化してるらしいですよ?どうにかしてもっとガンバレ!(笑)
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