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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

京極夏彦の妖怪えほん『とうふこぞう』は可愛い妖怪でした

絵本『とうふこぞう』を読みました。
 
『とうふこぞう』は「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズの1冊になります。
このシリーズは5冊あり、その名の通り全て妖怪が出てくるのですが、それぞれ出てくる妖怪のタイプが違うのです。
 
以下のように「悲、楽、怖、笑、妖」となっています。
 
悲 『うぶめ』 

 

 

楽 『つくもがみ』 

 

つくもがみ (京極夏彦の妖怪えほん)

つくもがみ (京極夏彦の妖怪えほん)

 

 

怖 『あずきとぎ』

  

 

笑  『とうふこぞう』

  

 

妖  『ことりぞ』 

 

 

どれもそれぞれ味わいがあって素敵なのですが、私の一押しが『とうふこぞう』なんです。

 
以下、ネタバレも含んだ紹介となります。
 
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おばけはこわい。
夜。見慣れた自分の家なのに、なんだか何かがいるような気がしたことはありませんか?
洗面所で歯を磨いている時の背後。廊下の影。自分の部屋さえ何かが居そうですよね。
そんな何なのかわからないモノを石黒亜矢子さんが絵本の中にたくさん忍ばせてくれています。
こちらのページにしても目玉らしきものがあったり、鏡の中の自分が違う表情だったり…。ドアの下から出ている足は何の足なのでしょうか。
探しながら読み進めていくと面白いです。
 
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こわいこわい…!と思いながらもなんとか部屋に辿り着きました。
まだまだ怖いので布団をがバッとかぶったんです。
すると、布団の上に何かが乗りましたよ。
笠をかぶり、お皿を持ったこのシルエット。
これはなあに?
 
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恐る恐る布団から顔を出して見ると、そこに居たのは「とうふこぞう」と名乗る妖怪だったのです。
「とうふこぞう」は豆腐を乗せたお皿を手にしています。
さて、その豆腐をどうするのかしら?
私は食べるのか、くれるのか、投げつけて攻撃するのか?なんて色々想像してみました。
けれど「とうふこぞう」の答えはどれも違ったのです。
 
「すみません みせるだけです」
 
…!!
 
「とうふこぞう」とは「とうふを見せびらかすだけのおばけ」だったのです。
衝撃。なにそれ?(笑)
 
月夜の晩にやってくる、「とうふを見せびらかすだけのおばけ」なんて怖くないどころか笑ってしまうし、ちょっぴり会いたいとさえ思ってしまいました。
でも、なかなか現れてくれないでしょうねぇ。。
この絵本でも豆腐を見せびらかしたら、すぐに帰ってしまいました。かわえぇです!
 
京極夏彦の妖怪えほん」中で一番怖くない「とうふこぞう」でしたら、小さなお子さんと一緒に読むことも出来ると思いますよ。
ほんわか可愛くてオススメです☆
 
 
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この絵を見てパックマンを思い出してしまいました。
 
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こちら、絵本にも登場している猫。鼻が黒い模様なんて面白いなぁと思っていたら、絵を描かれた石黒亜矢子さんが飼われているてんまる様がモデルのようです。
 
こちらがてんまる様。
 

 
見事に一致。
 
石黒さんは度々、てんまる様をモデルにしているようなので、他の本も読んで、てんまる様探しをするのも面白いかも知れないですね。
 
***
 
 
京極夏彦さんの絵本でこちらの妖怪絵本シリーズには入っていないのですが、同じ岩崎書店から出版された『いるのいないの』も良いです。ひたすら怖いっ! 

 

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

 

妖怪えほんシリーズの 怖 『あずきとぎ』とこちらの『いるの いないの』はどちらも町田尚子さんが絵を描かれているのですが、怖い雰囲気を見事に表現されています。

その町田尚子さんですが、今月『さくらいろのりゅう』という新刊を出されました。

『いるの いないの』は京極夏彦怪談えほんの中でも人気だと思うのですが、『さくらいろのりゅう』を発売するまでに仕事がなかったりもしたようです。

詳しくは町田尚子さんのこちらのブログを読んで見て下さい。 

絵本 さくらいろのりゅう: いぬかき日記

  
『ギュッと考える』
 
私も短編を書いたり、短歌を詠む時は出来るだけギュッと考えています。出来るか出来ないかは別として意識すると先へ進むような気がします。 

 

さくらいろのりゅう

さくらいろのりゅう

 

 

『さくらいろのりゅう』は近くの本屋さんになかったのでまだ読んでいませんが、読んでみたいと思います!