バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.5.23~2015.5.24 ~熱の中で見える世界

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熱をもったまま過ごした週末。

文字通り、金曜夜になんとなく体の異変を感じ、体温を測ってみたら37℃を超えていた。土曜日も日曜日もごろごろしながら、揺れるカーテンを眺めていたのだが、カーテンの隙間から外の音が断りもなく部屋の中へするすると入り込んでくる。

一番良く聞こえたのは、こどもが泣く声。

次に良く聞こえたのはカエルが鳴く声。

それから、車が通り過ぎる音、トラックがバックする音声、大人が井戸端会議を繰り広げているような会話。

思った以上に、人の声は遠くまで響く。届く。

お隣さんにお客さんが来ていたようで、いつもより大勢の声が聞こえた。

おつかいを息子に頼んだのだが、帰ってきた息子が「隣の家の前でさ、一輪車乗ってたんだ。大人が楽しそうにね」」と言っていた。大人が楽しそうに乗っていた様が面白かったらしい。けれどそれはきっと、大人だから乗るんだよ。昔は出来たけど、今は出来るかどうか試してさ、その出来なさ加減に自分の老いを知るのだよ。そうやって年齢を確認するんだ。こどもの頃に出来たことが1つ出来なくなるごとに、1つの皺が増えるみたいなシステムだったりするかもしれないしね。

頭はぼぅっとしていても最低限しなければいけないことがあるので、ちょいちょい休みながらこなす。料理をして、洗濯物を畳んだ。

日曜日の朝「ボクらの時代」を観た。高畑充希前田敦子柄本時生池松壮亮の4人。「ブス会」と称し、仲良しの4人のようだが、画面越しにも中の良さが伝わってきた。前田敦子につっこむ時生とそうちゃん(池松壮亮)が面白かったし、みっちゃん(高畑充希)は可愛らしかった。時生がみっちゃんに告白したことがあるのは、他の番組で聞いたことがあったので知っていたが、それ以外の話でいくつかふぅんと思ったことがあった。AKB48のセンターだった前田敦子は高校へほとんど行けなかったようだが、やり直したいとも思わないし全く悔いはないと言っていた。それはAKBで踏ん張っていた誇りなのか、強がりなのか、それともどちらもなのか、表情からは伺えなかった。時生が昔、いじめられっ子だった話をした際「それって、ただいじられてただけじゃないの?」と他の3人が言うと

「いや、いじる側が下手だとそれはもういじめだから」

そんな風に答えた時生の言葉に思わず頷いた。

いじる側がフォローまで出来ないとそれはただのいじめなんだ。

 

夕方、ちょっと買い物へ行こうと思い、スーパーへ行った。出来立ての100円均一パンに人が群がり、とてもじゃないけど入り込めない。私はパンを運ぶ店員とトングで奪い合うように取る人を遠巻きに眺めていた。スーパーをぐるっと一周したらなんだかふらふらしてきた。レジに並び、自分の番になったのでピッと打たれた値段を確認していく。すこしだけ意識が遠くなる中で「カードありますか」「シール集めてますか」とレジの方に聞かれた。いつもはそこまで意識していなかったけれど、ただ買い物をするだけでも受け答えしなければいけない時があることに気づかされる。「いえ」「集めていません」それだけの言葉を声にすることに体力が奪われるのを感じた。後からきっと不愛想であっただろうなと自己嫌悪に陥ったけれど。

中間テスト前の息子は塾から帰宅後、「けっこう良い点取れそう」となんだかわからないが自信満々だった。果たして大丈夫だろうか。彼が普通に物事をこなせば、それなりの結果がついてくるとは思っているが、塾以外で初めて順位の出るテストとなると私も予想がつかずちょっとだけドキドキしている。結果が良いとか悪いとかではなく、純粋にどれほどの位置にいるのかという興味である。

まあ、なるようになる。そして生きていく。

そうそう、2日間、ごろごろ寝ていたはずなのに、本を2冊読み終えていてあれ?おかしいなと自分で思った。

 

そんなことを振り返りながら書いている月曜日。

 

今もまだ私は熱を持ったままなのだ。(朝の時点で37.6℃)