バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.6.9 〜ありふれた日常の風景

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夕焼けが眩しかった。


会社帰りに本屋さんへ寄ったら、絵本、児童書コーナーの配置が変わっていた。配置が変わるだけでなんだか目新しく感じるマジック。児童書コーナーが以前よりかなり充実したようなので、これからはもっと児童書をチェック出来るかも知れないと思った。ただ、残念ながら絵本コーナーはやや縮小したようにみえた。絵本については「メリーゴーランド」という砦があるので、まあいいか。休日にメリーゴーランドへ行くことにしよう。


スーパーが入っている年季が入った2階建ての建物へ向かった。前を歩いていたのは30〜40代ぐらいの作業服を身につけた男性。男性は建物の入り口に着くと、手前に引くタイプのドアに手をかけ、思い切りよく引っ張った。
ガクン。ドアは開かなかった。
そこのドアは両開きのものが2つ、つまり全部で4つの扉を引っ張れるようになっているのだが、実は開く扉は1つしかない。私は何度か訪れているのでどの扉が開くのか知っているが、男性は初めてらしく引いても引いてもロックがかかった扉だったため、やや焦っていた。ようやく、4回目にして開く扉にたどり着き、ホッとした表情を見せたかと思ったら、後ろにいた私のためにドアを抑えて待っていてくれた。
「ありがとうございます」
そう言った私の声はいつも以上に大きくて、自分でも驚いたのだ。


娘が音読の宿題で「スイミー」を読んでいた。
私が小学2年生の時の教科書にもスイミーが載っていた。何十年経っても同じだなと思った。私は音読が得意だったので、担任の先生が「スイミー」のページに大きな「はなまる」を書いてくれたのを覚えている。
私は娘の音読カードに「にじゅうまる」をたくさん書いた。
「上手に読めたね」と言いながら鉛筆をぐるぐる、ぐるぐる動かしてまるをたくさん書いたんだ。

娘はふふんと得意気に微笑み、音読カードをランドセルに放り込んだ。
水色のランドセルの横で、舌を出した犬のぬいぐるみが仰向けでコロリと転がっていたのだった。