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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.12.6 〜玉が跳ねた

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12月に入り、年末感が出てきたため、少しずつ要らないものの処分を始めた。こどもがどこかのレストランでもらってきたおもちゃだとか、もう年齢的に使わなくなったおもちゃ、チャレンジの教材などをがしがし、袋に詰めて不燃物リサイクルセンターへ車で持ち込んだ。

入り口で車ごと重さを量り、紙に氏名と住所と持ち込んだゴミの種類を丸で囲む。それから、指定された所へバックで車を移動し、ゴミを下すのだ。大抵、2人ぐらい係りの人がいるので、下ろしたゴミを次々に手渡していく。割れたコップも履けなくなった靴も使わないおもちゃも袋からざらざらと無造作にはき出されていく。係りの人はそれが仕事で、また、作業であるため、表情を変えることがない。
係りの人の無機質な動きの中で、突然、赤いプラスチックの玉が跳ねて転がった。それは娘がどこかでもらってきた、すくって遊ぶプラスチックボールだった。軽い素材のため、ざらざらと袋から出されたときに跳ねたのだ。それに続くように、青の玉、黄色の玉も跳ねて転がった。
こん、こん。からん、からん。
私の目の前を色とりどりの玉が跳ねて転がった。建物もイメージも灰色だったその場所に色がついたような気がした。私は慌てて転がった玉を拾い集め、係りの人に渡した。
玉を渡した私の顔は少しにやけていたかも知れないが、係りの人の表情は変わることがなかった。
背を向け、車に乗り込んだ。後部座席に座っていたこども達が「なに、あれ!玉がいくつも弾んでたじゃん!」と笑っていた。
その時に、なんでもないことで笑えるっていいよなぁって思った。
 
そのあと、車の中がダジャレ大会と化し、だんだん寒々しくなっていったけれど、それでもどこかで赤い玉も緑の玉も跳ねていたのだと思っている。