人と人。
お互いの歯車が噛み合えば良いのだろうけど、その前に私の中の歯車が噛み合っていないことに気づき、溜息をついた。
口の中にコーヒーの苦味だけがいつまでも残っているようで、すっきりしないけれど、それでも笑わせてくれる芸人ってすごいなと思った。
笑うツボが同じ人を、私はどうしても意識してしまうんだよな。
道を歩いていて、ハッとする風景に出会ったときに「今の、見た?」と尋ねずとも同じ風景を見つめている人も好きだ。
「いいね」
それだけ発した私を見るわけでもなく、ただいつまで風景を眺め、微笑んでいる姿をそっと眺めていたい。