先日、息子(エレベーター好き)がエスカレーターの動画を見ていたので、何気なく音声を聞いていたら、それが思った以上に面白くて思わず笑ってしまいました。
その中でも私が特に面白いと思ったのは、「こども向けのエスカレーター放送」でした。
あらためて、いくつかのエスカレーター放送を聞いてみたら、それぞれ特徴があり、比べると更に面白かったので、誰かに聞いてほしくて記事にしました。
音声を聞いてもらうのが一番良いのですが、比較しやすいように文字起こしもしました。
では、お時間のある方、どうぞお付き合いくださいな。
足元をよく見て 黄色い線を踏まないよう ステップの真ん中に乗りましょう
手すりより外に 顔や体を 絶対に出さないで下さいね
とても危ないので エスカレーターの近くでは 遊ばないようにしましょう
「良い子の皆さん」ではじまる、シンプルなこども向けエスカレーター放送です。
おそらく多くの人が聞いたことがあるのはこんな感じなのではないでしょうか。
イトーヨーカドーの一部店舗で聞くことが可能のようです。
(42秒付近からこども向けエスカレーター放送)
良い子の皆さん こんにちは
エスカレーターに乗る時は 手すりにつかまり 足元をよーく見て
黄色い線を踏まないよう ステップの真ん中に乗りましょうね
手すりより外に 顔や体を絶対に出さないで下さいね
また とても危ないので エスカレーターの近くでは 遊ばないようにしましょうね
「良い子の皆さん こんにちは」というキャラクターショーでも始まるかのような入り方で、終始、こどもへ優しく呼びかけているかのような放送になっています。
「足元をよく見て」ではなく「足元をよーく見て」というところが、いい!すごくいい!
「とても危ないので」の『とても』に感情が乗っかっているところも好きです。
こちらのエスカレーター放送は、ユニー株式会社のモール型ショッピングセンター「WALK」で聞けるようです。
良い子の皆さん こんにちは
エスカレーターに乗る時は 足元をよく見て 黄色い線を踏まないようにしましょうね
よそ見をしているぼく 手すりの外へ顔を出すと危ないですよ
手すりを持って 正しく乗りましょう
良い子の皆さん エスカレーターから降りる時は じっとしていてはダメですよ
足を上げてぽーんとまたいで下さいね
それから エスカレーターの近くでは 危ないですから 遊ばないようにしましょうね
先ほどのエスカレーター放送と同様に「良い子の皆さん こんにちは」で始まる優しい呼びかけタイプです。
この放送で注目したいのが「よそ見をしているぼく」という言葉です。こどもが「あれ?ぼくのことかな?」と思わず振り返ってしまうことでしょう。
今だったら、「なんで『ぼく』に限定するの?女の子の場合もあるでしょ?」なんて言われるかも知れませんが、昔は関係なかったのでしょうね。
今回あげたエスカレーター放送の中で唯一、エスカレーターの降り方にも触れている放送でもあります。
降りる時は「足をあげてぽーんと」またぎましょうね!
(24秒付近)
坊ちゃん お嬢ちゃん こんにちは
エスカレーターの手すりを 滑り台代わりにして遊んではいけません 危ないですよ
(45秒付近)
良い子ちゃん達 エスカレーターは逆に乗ったり降りたりしてはいけませんよ
(2分37秒付近)
良い子ちゃん達 エスカレーターの周りや手すりの巻き込み口では遊ばないようにしましょうね
エスカレーターは逆に乗ったり降りたりしてはいけませんよ おやくそくしましょうね
さあ、きましたよ!一番個性的なエスカレーター放送がこちらです!
まず気にかかるのがバックで流れている鳥のさえずりBGM。
そこに乗っかってくる「坊ちゃん お嬢ちゃん こんにちは」。
これは平成では作り出せない「ザ・昭和感」なのではないでしょうか。
「良い子ちゃん達」もなかなかのキラーフレーズです!
「エスカレーターの手すりを 滑り台代わりにして遊んではいけません」と言っているのはこの放送だけでした。滑り台代わりにした子がいたのでしょうかね……。
また、エスカレーターの周りだけではなく「巻き込み口では遊ばない」という言葉が入っているのも特徴的で面白いなって思いました。
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こども向けのエスカレーター放送は最近のエスカレーターにはあまりないらしく、昭和の産物の1つなのかも知れません。こどもに語りかける口調はあたたかく、どこか懐かしい雰囲気もあります。
今回はYouTubeにあがっていた音声を拾ってきただけなので、おそらくもっと色んな種類のエスカレーター放送が存在していると思います。
ショッピングセンターでぜひ耳を澄ませて聞いてみて下さいね。
(そんで、面白い放送がありましたら教えて下さいな☆)