バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

健康診断を受けたはなし。ふたたび。

健康診断へ行って来ました。

「健断って響きだけで~♪体調悪くなる気がするよ~♪」

ってなことで、健康診断の1週間前ぐらい前から気持ちがだるんだるんに重たくて、ついでに体もだるんだるんで、足に漬物石でもついているのかと2度見、3度見を繰り返して過ごしてました。

けど、まあ、自分の体の状態を知っておくことは必要なので、重たい足を引きずりつつ、病院へ向かったのです。(本当は新車で軽快に乗りつけたんですけども!ブブン!)

 

いつものように受付番号の札を取り、空いている席に腰を下ろしました。私は持参した本をぱらぱらめくり、番号が呼ばれるのを待っていたんですけど、隣に座っていた男性がなにやら熱心に本を読まれておりました。なにをそんなに熱心に読んでいるのかひどく気になってしまい、チラッ、チラッと男性が手にしているカバーのしていない本の表紙へ目を向けると、そこには「食虫植物」と書かれており、私は思わず胸がキュンとしてしまいました。

人は食虫植物の本を読んでいる男性にときめくものなのですね。はじめて知りました。

そうこうしているうちに、番号が呼ばれたので、手続きをすませ、更衣室へ向かいました。検査着へササッと着替えると、予め用意しておいた小バッグにハンカチ、ティッシュ、メガネ、本、本(つまり本2冊)をつめて、更衣室を後にしました。

椅子に腰かけるとすぐに名を呼ばれ、血液を抜かれる部屋へ誘導されました。私は血を採取されているところを怖くて見られないので、ずっと遠くを見つめていたんですけど、私の後からきた男性が「こわいんですよねー。本当に嫌いなんだよなー」と看護師さんに話しかけていたので、なんとなく視線を向けてみたら私の血をガン見されてるところでした。いや!やめて…!と恥ずかしくなったのはなんででしょうね。やはり、普段、人に見せないところを見られたからなのでしょうか。これからは検診で血を抜かれている時にも隙を見せないようにしていこうと心に誓いました。

身長、体重を測定し、視力検査までは滞りなく進んでいきました。そのあと、眼圧、聴力検査もしました。眼圧をはかる時に間違ってメガネをかけていたのは内緒です。(すぐにはずせと言われました…)

次はいつもいらっしゃる元気の良いおばちゃん看護師さんが心電図をして下さいました。心電図の波形はめたんこきれいでした。まるで、夕暮れ時の日本海かと思ったぐらいです。生きているものがあんなに規則正しい波形を描けるってよく考えたらすごいなぁとも思いました。

「次は肺活量をはかりますよ」

おばちゃん看護師さんがおっしゃったので「私、肺活量はかるの、初めてです」と可愛らしく申告しました。

「タバコ、吸う?」

「いえ、吸いません」

「じゃ、やらなくても結果わかったわー!!」

え?

じゃ……、終わりですか?

私はFU-JI-TSUをうたう工藤静香のような不思議顔で、おばちゃん看護師さんを見つめました。

「ん、でも、まあ……、一応、やっておこうね!」

私の不思議顔に耐えられなかった様子のおばちゃん看護師は一応といいつつも肺活量をはかる準備をして下さいました。私は初めてあったような不思議顔をさらにかましつつも、まあ、いいかと説明されるがままに、呼吸をしたのち、大きく息を吸ったり、一気にぶはぁぁぁと吐いたりしました。結果、私の年齢での肺活量としてはまったく問題がありませんでした。120%の威力をここで使いきったので、このあとの項目はさらに過酷なものとなっていくのです…。

お次は腹部エコーでした。お腹にゼリー状のアレを塗られるのは妊婦の時以来で懐かしもありましたが、ひんやり冷たくてぞわぞわしました。お腹を器具で撫でまわされているうちに私もだいぶ慣れてきて、横向いてー上向いてーにも瞬時に対応できるようになりました。だんだんくすぐったくなってきて、顔がへらへらしていたので女医さんはさぞ気持ち悪かったことと思います。終わると同時に女医さんは「きさま、これでもかっ!!」と刀を振りかざしそうな勢いで、ボックスティッシュからシュパパパパと10枚、いや20枚弱のティッシュを取り出し、私のお腹の上に置きました。「これで、拭き取ってくださいね」と優しく言って下さいましたが、私のお腹は「虫嫌いな人がティッシュ山盛り使ってなんとか虫を捕獲しようとしている図」と化しており、やや寂しく思いながら、お腹のゼリーをゆっくりと拭ったのです。

ドアから出て、また名前が呼ばれるまでしばし、椅子に腰かけて本を読んでいました。ちょうど読んでいた箇所が死んだアライグマの皮を剥ぐところで、私は皮を剥いでいるつもりになって力が入ったり、アライグマの気持ちになり、身ぐるみはがされていやーん!と思ったりするのに忙しくてどっと疲れてしまいました。健康診断にきているというのに、ぐったりするのはよろしくないので、皆様も健康診断の時にはアライグマの皮を剥ぐ記述のある本は避けた方がよろしいかと思います。

ぐったりした頃、名前を呼ばれマンモグラフィーをするために移動しました。マンモをする部屋の前にあった椅子に座っていると「マンモグラフィーってどんな感じなんです?」とお隣にいた女性に話かけられました。女性は西原理恵子さんに似ており、明るくて可愛らしい人でした。しばらく、二人で痛いって聞きますけどどうなんでしょう?などと楽しく会話をしていたら、西原さんが呼ばれ、検査室へ入っていきました。私は本を読んで待っていました。5分後、西原さんが検査を終えて、出てきました。どうだったのかな?と私は不安になりながら西原さんを見つめると、西原さんはにっこり笑顔で「思ったより平気でしたよ!これ、いけますよ!」と言ったのでした。このとき、私は西原さんが好きになりました。もう会うこともないだろうけど、なんとなく気が合いそうだと思ったのです。人との繋がりってそういう儚さや勘違いも含まれるんじゃないかと感じました。

さて、いよいよ、私のマンモグラフィー検査です。胸を縦方向にぎゅぎゅんとプレートとプレートにはさんでつぶしていきます。私の胸はサンドイッチの具のようにペタンコになりました。次は横方向にぎゅぎゅんをします。そんで、もう片方の胸。結局、計4回胸をぎゅぎゅんしましたが、一番つぶされた時にやや痛みはあるものの、耐え難いものではなかったです。

不安だったマンモをクリアし、勢いのついた私はX線、さらにはバリウムというそびえる壁もらくらく越えていきました。

 さて、いよいよ健康診断も終わりが近づいてきました。このあとに待ち構えていたのは、私が苦手としている子宮がん検診でした。

子宮がん検診が苦手なのはあの診察台のせいでもあったりします。パンツ脱いで、足を広げるように固定して座って、台が持ち上がって、そのあと、お尻部分がぱかーんとなくなるの、怖くないですか?あれ、座ってたところが消えた!マジックか!ってなるじゃないですか。そんで、座ってたところが消えたから、足に力を入れると「力を抜いてくださいね」って言われるじゃないですか。いやいや、足に力は入っちゃうわよ、お姉さん!なんて思いつつ、唇をかみしめながら「力を抜け~、私はわかめ~」と心の中で唱えているところで、器具をさしこまれまた力が入るっていうね…もう、ダメ。あれをリラックスしてできる方がいらっしゃるなら、私にそのリラックス方法を伝授してほしいです。はい、挙手!お願い、教えて! けど、今回は医師が上手な人だったのか、思ったほど痛みもなくて、そこだけホッとしました。

はい、これで全行程終了。総合診察をしたところ、特に悪いところもなくて安心しました。

 

健康診断は毎年、気が重いので、こうやって文章に残して次もガンバロウ!と自分を励ましております。

次回、また、何かありますように。

西原さんと奇跡的に再会とかないかなぁ…(笑)

 

 

前回のやつ。 

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