バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2017.12.27

今月、地区のごみ当番が回ってきた。このごみ当番は年に1度くらいのペースで回ってくる「燃やせるごみ」ではなく、5年に1度という長いサイクルではあるが1ヶ月もやらなければいけない「燃やせないごみ」「プラスチックごみ」「有害ごみ」の当番である。なかなか回ってこないけれど、きたら重い!ってやつである。ごみ当番はごみ集積所の掃除だけでなく、分別ができておらず残ったゴミ袋の処理も担当せねばならない。今日は「燃やせないごみ」の日であったため、帰宅した後寒空の下をてくてく歩いてごみ集積所へ向かった。本当はごみ収集車が去ったあとできるだけ早くやった方が良いのだろうけれど、仕事をしているとそうもいかない。冷たい風が頬に当たったので顔をマフラーにうずめながら小さな歩幅で歩いていた。寒いと大きな幅で歩けない。全体的に動作が小さくなるのでその分足を動かす回数が増えてくる。小さな通りは誰一人おらず、自分の足音だけが響いていた。

ごみ集積所にはごみ袋が3つ残っていた。1つはごみの日を間違えたと思われるものであり、袋に記名もなかったので私が処分することにした。残り2つは記名があり、1つはPTAでご一緒したことのある人の名が記されていたのでその家へごみを持って行った。もう1つは記名があるものの地図を見ても、何度考えてもどこの家の人かわからず途方にくれた。小さな街路灯の下で私はひとり何をしているのだろうなどと考えだしたらさびしくなってきたので、ごみは私が処分することにした。

両手に重たいごみ袋を下げながら家まで歩いていく。遠くで救急車の音がした。ただでさえ、小さな歩幅がさらに小さくなった。それでも私は歩いていく。小さな一歩でも歩いていく。どこかの家の中から声がもれてくる。それは楽しそうな笑い声だった。 

 

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kimixさん(http://kimix.hatenablog.com/)が以前にプレゼント企画をされていて、応募したらこんな素敵なカードがオーストリアから届いた。

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 冷たい空気も吹き飛ばしてくれるような可愛らしいイラストとメッセージが嬉しかった。