片付けをしていたら捨てられずにいたこども服が出てきた。娘も息子ももう着ることができないとわかってはいるのだが、気に入った柄だったためになかなか捨てられない。
この服を購入した頃は、きのこ好きという自覚もなかったはずなのに、きのこ柄の服を自然と手に取っていたのがなんとなく面白いなと思った。
きっと服だけでなく無自覚のまま選んでいるものは多々あって、いつの間にか出来上がったものが私の居心地の良い場所なのだろう。
「へへっ、私、ちょっとさ、悩んでることがあるんだよね」
軽めに発した私の言葉を聞いて「陰ながら応援してます」と答えてくれた人が複数人いた。ひとりじゃなく、ふたりでもなくもっといたことにびっくりして、「なんだ!私はへっぽこでも私の陰はすごいじゃん!」と思った。
とても心強かった。