バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20190802 ~「かわいい」が憧れだった

 髪の毛を切った。

理由はいくつかあるけれど、一番大きな理由は汗をかいたら首の後ろに汗疹ができたようでひりひりしたからだ。担当の美容師さんに「切ってください!似合うように!」といつものように無茶ぶりをした。

「はい、任せてくださいよー」

「ショートの中のショートにするの久しぶりで似合うかわからなくて怖いんですよ」

「任せてくださいよー」

「じゃ、いつものようにお任せします!」

って感じで切ってもらった。今年の流行はウルフっぽいだとかなんとか言っていた気がするけれど他のことを考えていてあんまり聞いてなかった。

初めてショートカットにしたのは小学4年生くらいの頃だったと思う。いつも行っていた床屋のおばさんが「ショート、似合うんじゃない?」と言ってショートカットにしてくれた。私の髪の毛をみた母は「似合うわ!いい!」と言ってくれた。目が少しつり上がっている私にショートカットは似合うと自分でも思った。学校での女の子たちの反応は似合うとか似合わないとかいう感想よりも「その辺の男の子よりかっこいい!」だった。確かに「かわいい」と言うよりは「かっこいい」かも知れないとその時に思った。私は鼻血が良く出る子で保健室にお世話になることが多かったのだが、養護の先生は何度も本気で私を男の子と間違えた。その先生は好きだったけれど、何度も間違えられるのは少しだけ悲しかった。どこに行っても男の子に間違えられ、だんだんショートが好きじゃなくなってきてしまった。「かっこいい」は誉め言葉なのかもしれないけれど、私は「かわいい」という言葉に憧れていたのだ。髪の毛が長ければ「きれい」と言われ、短ければ「かっこいい」と言われる。私が「かわいい」と言ってもらえる日はいつか来るのだろうか。そんなことばかり思っていた。私は背が高かったので、フォークダンスは男役しかやったことがなかった。今でもちょっとだけ女役をやりたかったなって思ってる。

ただ女の子っぽくして「かわいい」と言ってもらいたいという願望を叶えることは容易ではなかったが、年を重ねるごとにだんだん言ってもらえることが多くなってきた。私の大人っぽいと言われていた顔立ちが年齢に追いついたこともあるけれど、大人になってからの「かわいい」の指標は表情が優位になっているからではないかと思った。むすっとした顔の人よりもいつも笑顔でいる人の方が雰囲気がよい。その雰囲気や表情が「かわいい」に繋がっているように思うのだ。

私は「かわいい」と言ってもらうのが嬉しい。顔立ちとかではなくて、人柄をみて「かわいい」と言ってもらうのが嬉しい。

また言ってもらえるように、私自身が楽しい日々を過ごし、笑っていようと思う。

 

もう、ショートカットも嫌いじゃない。

 

 


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家の本棚の一部なのだけれど、眺めるだけで微笑んでしまう。

本がとても好きなのだ。

 

空気公団 "僕にとって君は" (Official Music Video Full Ver.)