バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

妹のように可愛がってくれたヒト

高校生の頃のある夏の日の夜。 家に兄の友人、フミくんが遊びに来ていた。兄の部屋から時折もれる二人の笑い声を聞きながら、すでにお風呂をすませた私はパジャマ姿で本を読みながら自分の部屋をごろごろ転がっていた。しばらくすると、兄がやって来て「フミ…

散文的に笑う

雨の日の田んぼ道は右から左、左から右にカエルがぴょこぴょこ通り行く。車で近づいてもカエルはすぐに逃げられるわけもなく、私はぴょこぴょこをできるだけ避けながら静かに通りを進み行く。もぐらたたきの逆バージョンとでも言おうか。ぴょこぴょこ避けの…

名松線に乗って伊勢奥津駅まで行ってきました ~素敵な古民家カフェがありました

2016年3月26日。日本全国が北海道新幹線の開通に沸く中、三重では新幹線ではなくローカル線である名松線が全線復旧し、運転が再開されたことでにぎわいを見せていた。 名松線は2004年に台風による土砂災害で全線不通となった。元々、利用者が少なかったこと…

古さと新しさの融合 ~私は「今」を生きているので。

公園へ向かうとすでに草を抜いている人の姿があった。 ちょうど一ヶ月ほど前も公園の草取りをしたはずなのに、草は一ヶ月で驚くほど伸びていた。軽く挨拶を交わし、いつものように草が生い茂っている場所へ移動した。草取りをする時はいつも草がとりわけて多…

こどもと話をするのが好きなのです ~夏が短かったと感じられるように過ごしたい

地区のPTAで行っている親睦会があった。 親睦会は毎年行われており、何をするかはその年に親睦会係になった人が決めることになっている。今までにクリスマス会だったり、ボーリング大会だったりと色んなことをしてきたが、今年は地区にあるセンターでゆっく…

それくらいのサイクルで。

7月も終盤に差し掛かったというのに驚くほど涼しい。果たして今は夏なのかと疑ってしまう時もあるのだけれど、風に吹かれて響いた風鈴の音があまりにも夏っぽかったので、やはり今は夏なのだと思い直した。 夜。窓を開けていると人の声が部屋まで入り込んで…

今 夏の香りがしました

通りかかった川の上にとんぼがたくさん飛んでいた。 とんぼを見るとかこさとしの「とんぼのうんどうかい」を思い出す。力を合わせてギャングこうもりをやっつけるのが清々しくて好きだった。 こどもの頃に読んだ絵本というのは絵本の内容もさることながら、…

『なきむしこぞう』を読みました ~愛らしくてきらきらした宝石が落ちるようなお話でした

幼い頃、気がついたら白いうさぎのぬいぐるみがそばにあった。くたっとしたうさぎのぬいぐるみは座らせることもできず、ひげは切り取られ、お腹のあたりは赤と黒の縞々になっていた。目はぎょろりとしていて特別可愛いと思うぬいぐるみではなかった。当時、…

ただでさえ暑くて消耗するのに『渡る世間はナベばかり』で遊んでさらに消耗した話

それはある日、私のTwitterタイムライン上に姿を現した。 なにやら面白そうな雰囲気がぷんぷん漂っており、今すぐ欲しい!とまではならなかったものの、どこか気になる存在であった。その話をいつだったか忘れたけれど友人に話した。 すると、私がすべてを忘…

ものがたりは今日はじまるの

やや涼しい夜。 どうでもいいことを連ねる日があっても良いよねって書き始めたとたん、そもそもいつもどうでもいいことしか書いていないじゃないの!と気づいたものの、気づかなかったふりをしてそのまま書き続けている今。 今日の気になったことはビキニの…

穴のむこうに見える景色をのぞいてみたい

先日、夕飯を汗だくで作っている最中にインターホンが鳴った。私は汗を拭いながら、玄関まで早足で歩いて戸を開けた。そこには宅配便のお兄さんが汗を垂らしながら立っていた。「時間指定のお届け物ですー」とお兄さんが明るく声を発したので、思わず「暑い…

『活版印刷三日月堂 星たちの栞』を読みました ~活版ってやっぱり素敵ですね☆

『活版印刷三日月堂 星たちの栞』を読みました。 あらすじはこちら。 川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながら…

つづき は あした

会社で毎日たくさんの電話に出る。といっても大きな会社じゃないので、私が取っている電話の数は三桁まではいかないだろう。それでもまあ、それなりの数の電話に出ている。 夕方。電話が鳴ったのでいつものように受話器を取った。 「…佐藤ですけど」 若い女…

柔らかなヒカリ

暗闇の中で光るものに目を奪われるのは至極当然のことだ。 ただ、それが美しさと映るか怖れを感じるかはまた別の話である。 ホタルは柔らかな光を放ち、優雅に飛びまわる様が美しいのだと思うが、もう随分長いことホタルを見ていない私はホタルの光がどうだ…

訪れたことがないのに懐かしく感じる風景『世界のまんなかの島 ~わたしのオラーニ~』を読みました

友達の生まれ育った地の話を聞くのが好きだ。 私の知らない風習があって、私の知らない文化がそこにはあって、一風変わった人なんかもいたりして。 ご近所同士との距離も土地によって様々だ。 私はそれらの話を聞きながら風景を思い浮かべ、日本って広いなぁ…

ピアス!ピアス!ピアス! ~金属アレルギー対応でもかわいいピアスはあるのです☆

ピアスを開けたのは高校を卒業した時だった。 なにかを変えたいとかそういった思いの他に、ただ単純に可愛いピアスをつけたかったのだ。それまで好んでイヤリングをしていたが、知らぬ間に落としてしまったり長時間つけていると耳たぶが痛くなったりしたため…

もしも言葉が星よりも数えきれないほどあるなら

時々、私は自己嫌悪の波に飲み込まれる。 ぶくぶく、わおわお、なんじゃい、ここは! 叫んでもがいて、ちょこっと水が口に入ったりしながらも、なんとかびしょ濡れのまま岸に上がって一息つく。 そして遠くを見つめる。 広大な黒い海は延々とどこまでも続い…

『孤食ロボット』は相変わらず可愛くて読むと気持ちが穏やかになる

美味しそうな食べ物が出てくる漫画はそれだけでホッとしながら読んでいける。 『孤食ロボット』3巻を読みました。 きのこ好きの私をターゲットにしたかのような表紙に笑ったけれど、相変わらずロボット達が健気で時にはテキトーで可愛かったです。単身者の食…

綱引き大会

こないだ小学校の綱引き大会があった。 近年、この時期に運動会をする学校が増えている思うのだが、うちの小学校は運動会が9月のため、この時期に大々的に綱引き大会を行うのだ。 地区対抗の綱引き大会は上位チームにお菓子の景品がでるせいか毎年かなり熱く…

髪の毛をばっさり切るというのは何cmからだろう

髪の毛をばっさり切った。 「ばっさり」と表現するのは、いったい何cmぐらい切ったらなのかはわからぬが、私は20cmくらい髪の毛を切った。よって痛んでいた髪の毛とはすべておさらばした。 なぜ切りたくなったのか、理由はいくつかあるけれど一番の理由は首…

始まっても終わってもいない

雨音があまりにも大きかったのでどれほど雨が降っているのだろうと外を眺めた。 目の前にあった広葉樹の木は、わりと大きな木で、上部は雨に打たれて葉が揺れていたが、下部は上の葉が守ってくれているのか揺れていなかった。だが、下部のとある枝だけは上の…

6月ですし。

かえるちゃん。鈴鹿の椿大神社(つばきおおかみやしろ)にいるよ♪ どーも、おはこんばんちは! こないだ、テレビに水森亜土ちゃんが出ていて「ペンギン村からおはこんばちは♪」って楽しそうに歌っているのを見てから、度々「おはこんばんちはー、やあやあ、…

おばさんって良いよ

先日、知り合いの男性(30代前半、見た目は怖そうで体もでかい)が車を運転中、コンビニから出てきた車にぶつけられたらしい。ぶつけたのは18歳の女性で上下スウェットという「今、部屋からちょっと出てきたんですー」ぐらいのラフな格好だったそうだ。たま…

そっと、そっと。

月に2回ぐらいの頻度で図書館へ行く。 土日に行くことが多いが、たまに仕事帰りに寄ることもある。 平日の夕方以降の図書館は人が少なく、とても静かで居心地が良いのだ。 あまりにも静かなため、私の足音もなんだかコツコツ響いてしまいそうな気がするので…

ヤコウタケ栽培 観察記録 ~ついに、光りました☆

栽培をはじめてから23日目。 ヤコウタケが毎日素晴らしい成長を見せてくれるので、おのずとブログを書く頻度が上がっていることに皆さまお気づきでしょうか? 今日もね、すっごく育ったのですよ。 みてみて! 比較ができるように、まず、こちらが昨日のヤコ…

ヤコウタケ栽培 観察記録 ~きのこ、きのこ、嬉しいよ☆

今回もヤコウタケの観察記録です。 皆様もさすがにちょっとは興味がわいてきた頃ではないでしょうか? さあ、一緒にヤコウタケを愛でようではないですか! さてさて、4日前のヤコウタケの状態を覚えておられますでしょうか? 忘れた方、もしくは見てないよー…

お楽しみは一番最後にとっておきましょう

なにもかもがなくなって更地のようになった地にうずたかく積まれていたのは、海水に浸かり、もう生きることのない車の数々だった。 あの時に見た車の山をおそらく私は忘れることはない。 *** 穂高明『青と白と』を読んだ。 故郷仙台を激震と大津波が襲っ…

ヤコウタケ栽培観察記録とツバメの巣

ヤコウタケの栽培を始めてから約2週間が経過しました。 お世話は3日に1回程度、霧吹きまたはスポイトで水を与えるだけなのでまったく手間がかかりません。とっても良い子です。楽しいです。ウハハ☆ あまりにも楽しくて仕方ないので、現在のヤコウタケの観察…

心を映し出せたなら、それに勝るものはない

写真を撮られるのが苦手である。 それについては以前に記事を書いているのでこちらを読んでもらえればわかると思う。 bambi-eco1020.hatenablog.com この記事に書いてあることと重複するけれど、写真を撮られることは苦手だが、私が自分自身でも気づかなかっ…

白々と

闇に埋め尽くされた世界がうっすらと明るさを取り戻したのを確認すると、アヤメは眠っている恋人にキスをしてからドアを開けて外へ出た。だんだん暖かい季節になってきたと思っていたが、アヤメの頬はしびれるような冷たさを感じ、思わずぶるっと身震いをし…