バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

おもひでばなし

2015.6.8 〜雨ふり雨ふりぷっくりころん

学生時代にトレッドミル(ルームランナー)を使った実験をしたことがある。 何をしたかというと、トレッドミルの速度を変え、体にかかる負荷を測定したのだ。一定の時間歩いたら、指に針がついた専用の器具をあて、パチンと傷をつける。その血をヘマトクリット…

2015.5.31 〜小さなプライドと色のある文章

中学生の頃、定期テストの1日目が終わると、「今日は家に帰って何時から何時までは数学やって、次は国語やって…」みたいに2日目の勉強計画を細かく立てるのが好きだった。勉強するのが特別好きだったわけでもなく、ものすごく賢いわけでもなかったけれど、…

公園をめぐる冒険

息子がまだ2歳くらいだった頃。 カーテンを開け、眩しい太陽の光が差し込む日は、いつも息子を自転車に乗せ公園へ向かっていた。 決まったママ友がいる訳でもなく、またそのような付き合いが苦手だった私は、毎日違う公園へ行っていたのだ。 地図で公園があ…

『こどものころにみた空は』 〜工藤直子さんの詩と松本大洋さんの挿絵が素敵な本でした

先日、シマウマ書房へ行った。棚に並んだ本の背表紙を目で追っていると、赤い色が一際目立っていた本があり思わず手に取った。ぱらぱらめくって読んでみたら、ぐいぐいっと私の心を掴まれたので迷わず購入した。 その本がこちら。 『こどものころにみた空は…

おおきな木がほしかった

おおきな木がほしかった。 幼い頃。 小学校へ上がる前の頃。 私は大きな木が欲しかったのだ。 「大きな木がほしい」 その思いの先には、大きな木の上に小屋なんか作ってジュース飲んでお菓子を食べて、鳥がピーチクパーチク鳴いているのを聞いて「歌ってるみ…

『おとなのオリーブ』を読んで 〜Oliveと私。

ウキウキしながら本屋さんへ向かった。 目指すべきモノ。それは雑誌GINZAの別冊付録「おとなのオリーブ2015」である。 表紙に書かれた「Olive」の文字だけで心が弾んだ。 *** 私がOliveをひたすら読んでいたのは中高生の頃である。 ページをめくるたびに…

2015.3.3 〜雨と共に地に染み込んで行けばいい

「お母さん、髪の毛結んで」 毎朝、娘が可愛いヘアゴムを片手に私の所へやってくる。 早くすませたい気持ちと不器用であることが相まって、サイドにちょこんと結んであげるだけなのだが、それでも娘は「結んで〜」とゴムを持ってくる。きっと、結んだ方が気…

雪がとけて川になって流れていきます

電車の扉が開くとそこから冷たい風が流れ込んできた。春はもうすぐだと思っていたけれど、ここはまだまだ冬の中。寒さを感じ、ぶるっと身震いしながら電車を降り、改札を出た。近くのショッピングモールをぶらぶらと歩きながらキミを待った。スイーツコーナ…

2015.2.17 〜テレテレのウサギさん

ドンツー、ドンツー。 先ほどから鈍痛がきてるんですけども、きてないフリを続けていて、とりあえず行進っぽくドンツー、ドンツー♪と言ってみましたーこーんばんは☆ 今日は可愛いJKからこんなモノを頂きました。 微妙な表情が愛らしいウサギちゃんですー。ぱ…

写真を撮られるのが苦手である。けれど…

物心つくような年齢の時から写真を撮られることが好きではなかった。 「なかった」と過去形のようにしてみたけれど、今もあんまり好きではない。 集合写真を撮る時のかしこまった雰囲気も苦手だし、なぜだか私は無意識にあごを少し上げてしまうので出来上が…

2015.2.2 〜トランプの兵隊が追って来ようとも

先月から始まった「流星ワゴン」を息子と一緒に観ている。 第1話が終わった時に「私、これの原作読んだよ」と何気なく息子に話したところ、「え?次どうなっちゃうの?ねぇねぇ」と聞いてきたので、すかさずシャキーン!と本棚から流星ワゴンを取り出し「知…

「ひばな」

むかしむかし。 10年以上前に鈴鹿サーキットの花火を観に行ったことがある。まだ結婚する前の夫と一緒に。 私達はサーキットの観客席に座り、花火が上がるのを今か今かと期待しながら待っていた。 赤い夕焼けがだんだん闇に覆われ始めた頃、いよいよ花火が打…

婦人科の話とそこそこ楽しく暮らしてる話

婦人科の内診についての記事をいくつか読んだ。 私も毎年健康診断を受ける際に婦人科検診(子宮頸がん)をしているが、いつになっても慣れない。それどころかものすごく憂鬱な気分で、名前を呼ばれてもとろとろ歩きながらドアをゆっくり開けている始末である…

とにかく気に入っているコートのはなし

毎年ではないが、数年に一度くらいコートを購入している。短めな丈だったり、長めだったり、普段使いだったり、少し小綺麗なモノだったり…。 けれど、なぜか気がつくと手にとってふわっと肩にかけ、着てしまうコートがある。 特に変わったところもないこのコ…

絶版になっている思い出の本を読んだはなし

ずっと読みたかった本『魔女のしかえし』を読みました。 私は小学4年生の時にミニバレーを習い始めたのですが、同じようにミニバレーをやっていた2学年上のマチコちゃんにとても憧れていました。マチコちゃんは黒目が多くて可愛らしく、それに加えていつも…

年賀状を書き始めました

12月も半ばになりましたので、やっとこ年賀状に手を出しました。 子どもが産まれてからというもの、ほぼ子どもの写真が入った年賀状でしたが、今年はちょっと遊んじゃうもんねーとばかりに張り切って材料を購入してきましたー。 プリンターを使わない手作り…

私だって女の子だもん☆

昨夜、テクテクと学校へ向かい、広報紙の校正作業をしてきました。 2学期の広報紙は6年生全員の修学旅行に行った感想(1人150字ぐらい)がメインで赤ペンを強く握りながらみんなで直しまくってやりました。それを見ながら「これが6年生の文章だよな~。これが…

『チェリー』から All Aboard!

どんぐりの背比べじゃないよ。色んな形があって色んな色があるんだ。 こちらの2つのエントリの続きです☆ <a href="http://bambi-eco1020.hatenablog.com/entry/2014/11/18/212250" data-mce-href="http://bambi-eco1020.hatenablog.com/entry/2014/1…

『チェリー』は真夜中が楽しい

『チェリー』のことを書くのは大部分が自分の為だったりします。 少しずつ記憶は朧げになるのに、そんな中でも頭に残っている楽しかった瞬間はホンモノなんだろうなと思ったからです。自分語りの日記ですが、続き読みたいよと言葉をくれ、引用スターも頂いた…

『チェリー』と愉快な仲間たち

山手線の某駅から徒歩3分ぐらいのところにその建物『チェリー』はあった。 初めてチェリーを訪れたのは、夏が終わった頃だっただろうか。 ネットを介して知り合った、金髪ヒョロヒョロでとても優しいノリちゃんのホームページをちょくちょく覗いていたら、…

頭がかゆかゆするお話。

最近、風邪をひいてる方が多いようですが、みなさんお元気でしょうか? こちらの写真はアンパンマンの指人形セットで、子どもがもっと小さい時にたくさんたくさん遊びました。指人形は指にはめながら、声色を変えて自由に遊べるのが良いですね。 メロンパン…

迷路の中をくぐり抜けて

視界が霞んで、先が見えなくなった時。 以前はなるべく早くそこから逃げ出そうと思っていた。 明るい方向はどっちだろう?ずっとつながっている道はどこだろう?四方を見渡し、出口を探した。 その昔、私が小学生だった時に巨大迷路が流行ったことがある。 …

湯気の向こう側に

小学生の時から仲の良い4人の友達がいる。 ジャニーズ好きなミーハーだけど、自分を律することの出来るしっかり者のA型なエイ子ちゃん。本が好きだけど、親がマンガを買うことを許さなかったため、友達の家に行ってはいつもマンガを読み漁っていたB型のビイ…

あれもこれも増やすんだ

あれは理科の授業だったのか、図書館で借りた本なのかは覚えていないが、植物の花粉は風に飛ばされて増えるだけではなく、蜜を吸いに来た虫に付着して運ばれるということを知った時、自然はなんと賢く出来ているのか!ととても驚いた。 花粉を運んでくれる虫…

偽らないココロ

小学生の時、ナミちゃんと言う友達がいた。 ナミちゃんは幼稚園からの友達で裕福な家の子であった。遊びに行くとそこで働いている方々がナミちゃんのことを「お嬢さん」と呼んでいた。私はナミちゃんと一緒に遊んでいると楽しいのだけれど「お嬢さん」と言わ…

まだたれにも言わない

小学3年生の時、国語の授業で「詩を読もう」と言う単元があった。 そこに書かれていた「詩」は2つあって、1つは「夕日が背中を押してくる」でもう1つは「ひばりのす」という詩であった。 「夕日が背中を押してくる」は阪田寛夫さんの詩で、合唱曲にもなって…

ボールで弧を描く

小学生の時、クラスでラケットベースをやったことがある。 野球みたいなルールで、打つ時にバットではなくラケットを使うので、初心者や女の子でもボールが当たりやすいスポーツだ。私は、運動が得意だったので、打つのも走るのも問題なかったけれど、1つだ…

イルカのイヤリング

お風呂から上がり、バスタオルで髪の毛をわしゃわしゃと拭いていると、コロンとピアスが床に転がった。 お風呂に入る前にピアスを外すのを忘れたのだ。 コロンと転がった青いトンボ玉のピアス。 涼しげで良いのだが、もう夏も終わるからこのピアスは引き出し…

『サマーサイダー』を読んで。思い出した大群の話。

昨日、書いた夏のぬけがら - バンビのあくびでも、わかったかも知れませんが『サマーサイダー』を読みました。市川春子さんが描く表紙が素敵です。 幼馴染みの倉田ミズ、三浦誉、恵悠は廃校になった中学の最後の卒業生。揺らぐ三角関係の中心には、去年の夏…

お豆腐の石ころ

石ころをつま先でコツンと蹴っ飛ばした。 石ころはピョコンと跳ねてからコロ、コロコロと転がり、大通りの真ん中で止まった。 *** その石ころは学校を出て30mぐらい歩いたところにある、お豆腐屋さんの前に落ちていた。白くて「つるん」としていたから、…