バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

『晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語』 緑川 聖司

少し前に読んだ『晴れた日は図書館へいこう』 緑川 聖司 - バンビのあくびの続編です。

 
児童書なのでちょっとした時間に読めるのが嬉しい。
がっつり読みたい時とちょっと読みたい時ってありますもんね!
 
図書館を舞台にした日常の謎
前回よりこちらの「ここから始まる物語」の方が面白いと思います。
(でも読む時は順番に読んだ方が良いですよ)
 
中でも『幻の本』が良いです。
知り合いになったおばあさんの「思い出の本」を探してあげるお話。
謎を推理するというより、ストーリーが素敵です。
 
思い出の本は誰にでもあると思うのですが、それが幼き時の記憶だと断片的にしか覚えておらず、読みたくても探せないって本当にあると思います。私は本の中でも「絵本」が好きなのですが、絵本はお話も短いですし、絵の特徴を言葉で言い表すのが難しいのでなかなか探せなかったりします。
今はインターネットがあるので、だいぶ探し出せていますが、絶版になっていた時の悲しさだけはどこにもぶつけられず、こうやってうだうだブログを書いて紛らわせています(笑)
 
(余談ですが、小学生の時に読んだヒントンの「魔女のしかえし」と言う児童書をもう1度読みたいです。絶版となっていますが、どこかで見かけたら是非教えて下さい!とってもワクワクするファンタジーでした。)
 
この本の魅力は謎解きだけでなく、季節の移ろいや、主人公であるしおりの人との関わり合いにあると思います。小学生であるしおりちゃんの交友関係、図書館を通じての大人との関わりがとても良いなぁと思いながら読んでいます。
大人はレファレンスサービスのように子どもを手助けするけれども、あくまでも「手を貸す」だけであること。
 
そこから先は子どもが自分で答えを探せるよう、私も一歩引いて見守ってあげたいなぁと思いました。