幼稚園に通っていた頃。
女の子同士でままごと遊びをするのも好きだったけど、「えこたん、○○レンジャーやるからピンクやって!」と呼ばれれば「ほい、きた!」とすぐにかけつけるほど男の子の遊びも好きだった。
木登りも得意だったし、ジャングルジムの一番上に座りながら空を眺めるのも好きだった。これを「お転婆」と言わずしてなんと言うのであろう。
キャンディキャンディの歌で「オテンバ いたずら だいすき かけっこ スキップ だいすき」という歌詞があるが「そうそう、私も私も!」と勢い余って挙げた手がテレビにぶつかって突き指するぐらい同意したものである。
それと先日書いたタッチラインで。 - バンビのあくびでも少し触れているが、幼少期に兄達と遊んだ経験もさらにお転婆度をあげることになったのは疑いの余地もない。
「あの辺にヤギ飼ってる人がいるんだって」
「へぇ~。面白そうだから見に行こう!」
これだけの情報で知らない人にヤギを見せてもらったりしたものだ。(同様に牛もみせてもらったことがある)
都会でもなく、かといってものすっごい田舎かと言えばそうでもなく、ごく普通の住宅地でも探せば色んなモノがいた。そして残酷な遊びをたくさんした。
ザリガニが自然と脱皮するのを待てばいいのに、無理矢理はがし「脱皮失敗!」「脱皮成功!」とかそんなことを兄達はやっていた。さすがに見かねた父に「それはやめとけ」と言われてたけど。
神社の境内に行ってはアリジゴクを探し、そこにアリをわざと落として様子を見たり。マイマイカブリがいるところにかたつむりを置いてみたこともある。
池でヒキガエルの卵を網ですくい、バケツに入れたまま忘れたら大きなオタマジャクシがいっぱいになって困ったこと、カマキリの卵を虫かごに入れてたくさん子どもが出てきて「すごいなー」と思ったこと、幼虫からカブトムシを飼育しさなぎの状態がキレイでずっと見ていたこと、アゲハ蝶が青虫の時に頭を触ると威嚇して黄色い臭覚を出すこと・・・どれもこれも面白かった。
実際、私達の知らない世界で虫たちはこうやって生きているんだなーとそんなことを思った。
みんな1匹でも懸命に生きてたよ。
*
そんな私はこの年になっても、いまだに女の子の群れにはついていけてない。
保育園で子どもそっちのけで楽しそうに話しているお母さん軍団がいたりするが、それだったら子ども達と一緒に遊んでいる方が断然楽しい。
「お母さんの話が終わらないから帰れないんだよね・・」とぼやく子どもを見ると「もうすぐ終わるんじゃない?」と言いながらもなんだかなーと思っていたりする。
いつまでもあの群れには入っていけそうにないし、入りたいとも思っていない自分がそこにはいる。
子どもの目は色んな発見をする。そこにただ生えているだけの雑草を「かわいい♪」と言ったり、飛行機の灯りが動いているだけで「ほ、ほしが動いてる!」と慌ててみたり。
「それは違うんじゃない?」「あぁ、そういう風にも見えるね」と私がボソボソ言っていると大抵仲間に入れてくれる。とても自然に。
それが本当に嬉しくて、楽しくて。
「まだ私でも輪に入れてくれるかな?」とすこしビクビクしながら、今日も娘のお迎えに行くのです☆
後ろ向きで全力疾走しようじゃないか!
負ける気はまったくしない。