タイトルに惹かれて手に取りました。
内容としてはサラリとした恋愛小説です。
大型書店チェーンに勤める主人公の翔子は、金銭的にも将来的にも不安しかない彼との付き合いに疑問を持つ中で、ケータイ小説家としてデビューした大人な男性と知り合い揺れる・・みたいなやつです。
ものすごくドキドキ感のある話でも大どんでん返しのある話でもなく。少女マンガ的ハッピーエンド?
でもこういうのもその時の心情に合えば良いのだと思います。
ケータイ小説ってのが少し懐かしくさえ思えたけど、まだ5、6年前ぐらいのことなのかーとそんな事を思いました。
私個人としてはケータイ小説は苦手ですけども。。
話の終盤で翔子が彼のレシピノートを見つける(彼はファミレスで働いているけど、もっとちゃんとした料理人になりたいって設定)場面があるのですが、「あ、私も持ってるなぁ」と思い、引っ張り出しました。
私のは結婚した時に色々作りたいなーと思って書いていたもの。
ノートの半分ぐらいしか埋まってないけど志はあったと思われる(笑)
全ての分量が2人分なのも笑える。この後、夫が良く食べるから2人分じゃ足りないと気づかされることになるとも知らずに。
このレシピノートがあると思い出させてくれただけでもこの本に感謝したいと思います。
遠く離れてきみを想う
それで僕は気づいたんだ
人を好きになるということは
その人が、世界のどこかに存在しているだけで幸せになれる
そんな気持ちであることを