先日、珍獣ドクターの児童書を読んだのですが、面白かったので別の本を読んでみました。
(こないだの感想はこちら『珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命』 田向 健一 - バンビのあくび)
この本、目次だけでだいぶ楽しめます。
この本は全てQ&Aで進んで行くのですが、その質問と回答が目次にずらずら並んでいるのです。
例えば、
Q.彼女の代理で来ました。モルモットの調子が悪いみたいで・・・。
A.それ、ハムスターですよ。
Q.心肺停止です!すぐ診てください!
A.ピンピンしてますよ・・・。
こんな感じのクスクスと笑えるようなタイトルだけで心がときめくじゃないですか!
細かい回答は本文を読むと納得できます。動物は話すことが出来ないので、状態を把握するのは大変だなぁと。でも先生はとても楽しんでいる様子ですけどね。
ただ笑えるだけでなく、こんな感じの少し考えてしまう回答もあります。
Q.長生きの秘訣ってなんですか?
A.人間と同じでストレスを与えないことです。
Q.ペットにとって幸せってなんでしょう。
A.幸せとは人間の価値観です。
Q.このコ、頑張ってますよね?
A.動物は頑張りません。ありのままを受け入れているだけです。
この辺りは動物だから〜ではなく人間としても考えてしまうように思います。
「幸せ」の定義はそれぞれの価値観によって異なるけれど、それさえもまた人間であるからの感情であるのだ。また、動物は生きることに対して貪欲であり、それは本能的に自然な行動であることも忘れてはならない。
私が感情に左右されやすい生き物であることは嬉しくも悲しくもある。
ほんの少しの優しさで救われ、ほんの少しのすれ違いで心を痛める。
でもどうだろう?私はやっぱり嬉しいかな。
そんな感じで動物を飼われていなくても十分楽しめる内容です。
他にも去勢手術のコトや獣医さんのトリビアなんかも面白かったのでオススメ。
ああ、でもさ、やっぱりさ、メダカと家に住みついているヤモリ以外のペットを飼いたくなっちゃった(笑)