バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

正義を貫くことに対する不安

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ショッピングセンターへ行くと子ども広場のようなところがある。

 
年齢制限があり、未就学児〜小学校低学年ぐらいまでに設定されているのをよく見かける。
年齢制限があるのは乳児を遊ばせているところへに大きな子どもがガヤガヤ来たら危険であるからと認識している。
 
先日、娘が子ども広場で遊んでいた。
息子も一緒だったが、年齢制限に引っかかっているため遊べない。
娘の他に誰も遊んでいなかったので、乱暴でなければちょこっと遊んでもいいんじゃないかなぁ・・と、思ってしまうが、息子は絶対にそれをしない。
 
しばらく経ってから小学校高学年ぐらいの子が3人やってきた。
走ったりはしゃいだり・・・なかなかの暴れっぷりである。
「うむむ。年齢制限も守ってないし、ちょっとなぁ・・」と思ったが、傍らにはその子達の親がいるのもわかっていたので、注意するか迷っていた。
迷った理由は、親が注意してくれないだろうかという淡い期待と娘が遊んではいるが乳児はおらず、危険度があまり高くない状態であったからである。
 
その時に息子が「僕、あれは良くないと思うから注意してくるわ」と言った。
私「いや、ちょっと待って」
息子「なんで?」
私「だってさ、そこに親もいるじゃん?それに小さい子もいないし・・」
息子「何言ってるの。ここのルールを守ってないでしょ?親がいても注意しない感じだから僕がする」
 
息子が言っていることは正論である。
 
なのに私は何を迷ったのか?と再度考えた時に、仮に注意した場合、相手から逆ギレされたら嫌だなとどこかで思っているんじゃないかと気づいた。
 
私も小学生ぐらいの時は息子のように、モラルがなくルールに反している人が許せなかった。
今もそういった人は許せない。ゴミのポイ捨てをするような人とは友達になりたくないし、車の窓から手を出し、タバコの灰を捨てていたりそのままポイッとされたりするとイラッとする。
だが、大人になり、正しいことをしたがばかりに逆ギレされ傷つけられるようなニュースを見聞きするようになってからは、そういった場面に出くわすと「何かあるかも…」と恐れて躊躇するようになったように思う。
 
私が躊躇った理由を息子に話そうとすると「逆ギレされる場合があるから少し考えた」になる訳だが、それを息子に話したが為に、息子の正義感が損なわれるのはおかしいような気がしてなんとなくやり過ごしそのままにしてしまった。
 
正義を貫く事を教えたいが、やはり親なので子どもの身の安全は大事な問題である。
 
 
結局、息子は有言実行でその子達を注意した。
彼らが聞き入れてくれたかは微妙であったが、息子には正しいことをしたねと頭をポンと叩いた。
 
 
だが、やはりあれは私がすべきことだったと今も思っている。