知らぬ間に立秋を過ぎ、残りすぎる暑さと日々戦っておりますが、皆様ごきげんいかがでしょうか?
今夏、私がいつものように本屋さんの絵本売り場ををふらふらと巡っていて気が付いたことがあるのです。
それは例年より、おばけやゆうれいを題材にした絵本の特集をしているお店が多いこと。
夏ですから、おばけモノの絵本を特集しているのは不思議ではないのですが、例年ですと「うみ」の絵本や「虫」の絵本、その他夏の風物詩の特集がもっとあったと思うんですね。
それが今年はどこに行ってもおばけの絵本を特集しているんです。体感としては例年の1.5倍ぐらいはあるのではないでしょうか?もはやスーパーカップ並みですな!(念のため補足しますとエッセルじゃなくてエースコックの方ね!)
昨日のブログに登場したソントンさんにお会いした時のこと。
「今夏の絵本売り場はおばけの特集が多いんだよねー」との私の発言が終わるか終わらないかのうちにソントンさんは「ウチ(の本屋)もやってる」と言いましたからね。ソントンなのに被せてきましたからね(のび太のくせに的なニュアンス)
このおばけ特集現象は、今爆発的人気を誇るあの妖怪さん達の影響が少なからずあるのだと思います。
「ようかい・おばけ・ゆうれい」はだいたい一括りで展開していますので。
そんな訳で、私もそんなおばけ特集現象に便乗しようと思いました。
題して、「えこが選ぶえこが好きなおばけの絵本特集!かわいいおばけを紹介しちゃうよ?だけどそれだけじゃ終われないからこわ〜い絵本も紹介するんだもんねー」を書かせて頂きたいと思います。
参考になるかは別として、私の趣味嗜好が垣間見れるとは思います。
説明不要の超ロングセラー、乳児向け絵本。
この絵本を読む年齢の子は、繰り返し繰り返し読むことを好むので、私も何十回、何百回と読み続けました。もうすべて暗記しております。
「ねないとおばけの世界へ連れて行かれちゃうよ?」っていう絵本なのですが、娘は「おばけの世界へ行ってみたい!」と思っていたようで、怖さはあんまり感じなかったようです。息子の方がビビっていた記憶あり。

うさこちゃんおばけになる(4才からのうさこちゃんの絵本セット1)
- 作者: ディック・ブルーナ,まつおかきょうこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2010/03/15
- メディア: ハードカバー
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全くこわくありません。うさこちゃんがシーツをかぶってみんなを驚かせる可愛らしい絵本です。
これを読むと、子どもがシーツをかぶっておばけごっこをする確率が80%ぐらいになります。子どもにシーツをかぶって欲しい方はぜひ。ぜひ。
私が子どもの時に読んだ絵本です。つよしくんは弱虫で運動も苦手だったため、みんなに「よわしくん」と呼ばれていました。そんなつよしくんが「おばけのがっこうの先生になって下さい」とスカウトされるのです。そこでの経験を通してつよしくんは自ら変わっていくのです…。
いもとようこさんのイラストが柔らかくて可愛らしいです♪
「そらまめくんのベッド」で有名ななかやみわさんの絵本です。
おばけのぽぽがとにかくかわいい!
主人公の男の子、くよくよがおばけの修行に付き合っているうちに強くなっていく…というようなストーリーです。ストーリーにひねりはありませんが、絵が可愛いので好きです。
ばけばけばけばけばけたくん。この言葉を発するだけで楽しいじゃないですか。
ばけたくんは食いしん坊なおばけで、色んなモノをパクパクとたべるのですが、なんと!食べたものに変身してしまうのです!
ストーリーは単純明快なのですが、この絵本は色が素晴らしくキレイです。
全ページ、背景は黒。 真っ白だったばけたくんが変身した後の色は、とても鮮やかで心を奪われます。私が大好きなきのこを食べたり、メロンソーダ飲んでシュワシュワしたり、納豆食べてネバネバしたり…。
可愛らしく素敵な絵本。オススメです。
言わずとしれたおばけのバーバパパ。子どもは7人。1人だけ毛むくじゃら。
シリーズの中でもバーバママを探しに行くこの絵本が1番好きです。
おばけのアッチ、コッチ、ソッチは、私が子どもの頃から大好きなおばけ達です。アッチとえっちゃんが出てくる「スパゲティが食べたいよう」が1番好きです。
これは絵本ではなく、童話ですが、良いお話は何十年経っても色褪せないのだなぁと思いましたし、子どもに読んであげられる喜びも感じました。
おばけの絵本ではないのですが。
新刊の絵本なんですけど、私が巡った書店のほとんどに置いてあったのがこの絵本なんです。
タイトル通り、夜の本棚が舞台で、色んな動物やキャラクターが飛び出してきて遊んでいるんです。遊びすぎた迷子の子を探したりとストーリーがしっかりあるのですが、探し絵にもなっていてとっても楽しめます。
オススメですよ、ぜひ。
見開き2ページを使って1ぴきの妖怪を紹介している大迫力絵本。妖怪が大きくて素敵です。
妖怪やおばけがたくさん列に並んでいる絵本です。なんのぎょうれつかは読めばわかります。
それぞれの妖怪に名前が書いてあるので、たくさん知りたい子にはオススメです!
やっぱり紹介しておかないと!ジバニャン♪
***
さてさて。ここからはこわい絵本の紹介です。
こわい絵本と言えば、岩崎書店の『怪談えほん』シリーズがひんやり怖くておすすめです。
錚々たる作家の顔ぶれですしね。
怪談えほんシリーズ最初の作品。初めて読んだ時「あぁ、こんな絵本もあるのか」と思いました。
個人的にサルのぬいぐるみ?が怖かったです。
あなたは悪い本がほしくなりますか?
子どもに読ませるかは賛否が分かれる絵本のようです。
この「いるの いないの」は本当にこわい。大人でもこわい。
読んだ後は天井をみあげたくありません。町田さんのイラストが更に怖さを増してます。
いるのいないのって…い…る…でしょ?
怖いのが好きな人は読んでみて下さい。
最近出たばかりの絵本。
「かがみ」は街中に溢れていて、見ない日などない。私は「かがみ」を時々こわいと感じるので、この絵本はぞくぞくしました。
文章と絵がとても合っていていいなと思いました。
「なおみ」については以前に書いているので、よろしかったらこちらをどうぞ。
子どもの頃、日本人形は魂が宿り、髪の毛が伸びると思っていたので、この絵本は震えるほどこわかったです。
ゴーリーの新刊です。
気持ち悪さと怖さで言ったらゴーリーは抜きに出ていると思います。
少女ミリセントは何処へ行ったのか?読んでいる間にも闇に飲まれてしまいそうになり、ゾクゾクします。

MONKEY Vol.3 ◆ こわい絵本(柴田元幸責任編集)
- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
- 発売日: 2014/06/15
- メディア: 雑誌
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ゴーリーの絵本 を訳している柴田元幸さん責任編集の「MONKEY」がこわい絵本特集だったので思わず買ってしまいました。
小川洋子:文、ジョン・クラッセン:絵の「まぶたのある生きものは」は淡々と話が進んで行きながらもぞくっとします。
ブライアン・エヴンソン:文、タダ ジュン:絵の「本と女の子」は怖かった!最初はシルヴァスタインの「おおきな木」をダークにした感じ?とか思って読みましたが、いやいやもっとダークでした。
その他に穂村弘さんと柴田さんの対談なんかもあって、とても面白く、読み応えもありました。
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いかがでしたでしょうか?
まだ暑い日も続きますので、何か一冊読まれるのも良いかと思います。
とってもヒンヤリしますよ☆
☆オマケ☆
誰もが1度はよんだことがあるんじゃないか?と思うズッコケシリーズ。
この心霊学入門は心霊現象やポルターガイストが出てきたりして、子どもながらにとても興味深かったのを覚えています。
で、この本の何が怖かったかと言いますと、実は私の兄が夏休みの宿題のため、この本の読書感想文を書いていたのです。
それも3年連続で!
……。
同じ本の読書感想文を3年間書く子どもっているんですかねぇ…。
私はそんな兄がこわかったです!ゾクッ。