バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

絶版になっている思い出の本を読んだはなし

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ずっと読みたかった本『魔女のしかえし』を読みました。

 
私は小学4年生の時にミニバレーを習い始めたのですが、同じようにミニバレーをやっていた2学年上のマチコちゃんにとても憧れていました。マチコちゃんは黒目が多くて可愛らしく、それに加えていつも笑顔で温かい雰囲気がぽわぽわと出まくっているような人でした。兄とマチコちゃんが同じクラスだったこともあり一緒に遊んだこともあるのですが、優しくてやはり素敵な人でした。
ある日、マチコちゃんの書いた読書感想文が入選し、冊子に載ったことがありました。憧れのマチコちゃんの書いた文章ですからもちろん私は目を通しました。それは『魔女のしかえし』という本の感想文でした。私は次の日に小走りで学校の図書室へ向かい、『魔女のしかえし』を借りてきたのです。
主人公、フィリップが凧に乗り、風に誘われるようについた島。そこでは大事なお城が魔女に乗っ取られそうになっていました。ビーバーのぼうや、コマドリアナグマのおばさん…出てくる登場人物は愛らしく、そして魔女は恐ろしい、とてもわかりやすいストーリーながら面白くてすぐに読み終えました。
 
大人になってからこの本を思い出し、また読みたいなぁと思ったのですが、調べてみると残念ながら絶版なっていました。それから古本屋へ行く時があると気にかけて探してみたりしていたのですが、なかなか見つからず、またしばらく存在を忘れていました。数年前に再度読みたい欲が襲ってきたので、また探し始めました。私の住んでいるところには近くに古本屋はなく、ネットでしか探せないため、友人に依頼もしました。「ヒントンの『魔女のしかえし』を探せ。キミの名前に似ているから覚えられるでしょ?」と。ええ、お察しのとおりソントンさんに依頼したのです。ソントンさんはよく本屋へ行ってますからね。
ですが、こちらの日記でもわかるように「ヒントン狩りでもあったんじゃねえか?」と疑ってしまうくらい見つからなかったようです。いやぁ、2014年にずっと探してくれてありがとう。この本、ソントンさんの生まれた年に出版されたものでしたよ。(つまり30年前)
 
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結局、私がネットで無理のない値段で売っているのを発見したのでやっと購入し、読む事が出来ました。
数ページ読んだだけで、ああ、やっぱりワクワクする!と思いました。読み終えた今はそこまで目新しいストーリーではないけれど、また読めて良かったなというのが正直な感想です。
今回、あとがきを読めたことで作者であるヒントンさんがどんな人かが初めてわかりました。ロンドンの大学を出て、9年間学校の先生をし、それからまた大学をやり直して今度は舞台俳優になったようです。その間にテレビの脚本を2冊書いたのですが、そのうち1冊「衝突」がオランダの銀の筆賞を受賞したとのこと。そしてこの『魔女のしかえし』がその後に書かれた作品にあたります。
 
小学生の子におすすめしたいのですが、手に入りずらいことこの上ないのですよねぇ。
「ヒントン狩り」から逃れた本を図書館などで見つけた際にはぜひ読んで見て下さいね。
それからソントンさんには無理矢理にでも貸しますね☆
 
思い出の本を読むことは私に穏やかな気持ちを運んでくれました。
 
今、とても幸せな気分です。