年末のこと。神保町へ立ち寄ったので、神田古書センター5階にある「みわ書房」へ行ってきました。
みわ書房は児童書専門の古書店で、店内にずらっと児童書や絵本が並んでいます。
懐かしい本に巡り合うことも多く、棚にある本の背表紙を追っている時間が楽しくて仕方ありません。
今回も何冊か購入しましたので、ご紹介致します。
『ふしぎな さーかす』 安野光雅
子供の頃に読んだ絵本です。文字は1つもありません。
絵を見て楽しめる絵本なのですが、これが何度読んでも楽しくて楽しくて。
これは「横にびろーんと伸びたブタに驚く団長さん」と言った感じでしょうか?
目玉クリップに挟まれて宙づりになっているピエロも踊っているバレリーナもどこか不思議。
感じ方も読み方も人それぞれ。
自分でお話を作って読むのもまた楽し。
安野光雅さんといえば「はじめてであうすうがくの絵本」を読んだ時も面白いなぁと思った記憶があります。「ふしぎなえ」「さかさま」なんかも素晴らしいですよね。
『おてがみ』 なかがわりえこ:さく なかがわそうや:え
こちらも子供の頃に読んだ絵本です。(福音館書店の絵本が大好きだったので!)
子猫のにおのところへたまこちゃんから風船のプレゼントと「あそびにきてね」と書かれた手紙が届きます。ですが、風船はにおの手からぬけ、フワフワと飛んでいってしまいます。飛んで行った風船はいろいろな友達のところを巡っていくのです…。
出ているねこがとにかく可愛いです。
みけねこ・みーた
くろねこ・くろすけ
とらねこ・どら
中川宗弥さんの淡い色彩の絵と中川李枝子さんの優しいお話がとても合っていて、読後にほんわりと温かくなります。
中川宗弥さんは中川李枝子さんの旦那さんなのですが、私はこちらのコンビの絵本も好きでついつい手に取ってしまいます。児童書で言うと「ももいろのきりん」がそうですよね。絵本ですと「とらた」シリーズは外せません。
Amazonですと、こちらの「おてがみ」は中古しかないようです。どこかの古本屋さん、または図書館にあるかも知れませんのでぜひ読んでみて下さいね。
最後に。
みわ書房は素敵な古書店ですのでお近くにお立ち寄りの際はぜひぜひ行ってみて下さい。
レジがめちゃくちゃレトロ(押す数字ボタンが丸いの)で可愛らしいのでそこも要チェックですよ。
50年くらい使用していてレシートが出ないんですって。(必要な方は領収書をもらって下さい)
「これはね、レジって言わないのね。金銭登録器ですから」
と、みわ書房の方が話してくれました。
レジ(レジスター)=金銭登録器だとは思いますけど、間違いなく「金銭登録器」の方がしっくりくる外観でした☆
ちなみに余談。神田古書センターのエレベーターは外が見える日立製のエレベーターです。エレベーターの外観は古くて、中は少し新しいタイプになっているようなのですが、こう言った「外は古く中が新しい」エレベーターを「ケチ更新」とエレベスト界隈では言うらしいです。息子が教えてくれました。皆様もぜひ「ケチ更新」のエレベーターを探して見て下さいね(笑)