バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.1.30 〜モツ煮のこんにゃく

f:id:bambi_eco1020:20150130073642j:plain
 
昨日。冷蔵庫に半額シールが貼ってあるモツがあった。
私が購入したものではないので、きっと夫が買ってきたのであろう。
言わずとも「モツ煮を作れ」と言う指令だと理解し、モツとニンニクを入れた鍋を火にかけ、その後人参と大根を投入してから石油ストーブの上へ移した。コトコトとした音も聞こえないぐらいゆっくりと具材に火が通っていく。モツ煮はこども達も大好きで良く食べるため、少し長めの時間火にかける。味付けをし、軽く味が染み込んだところで火を止め、次の日に食べることにした。
今朝。石油ストーブの火をつけた時に思い出した。モツ煮にこんにゃくを入れるのを忘れたことを。
まだ間に合う!と鍋の蓋を開けてみるとそこにはすでに短冊切りにされたこんにゃくがパラパラと入っていた。少しだけ驚いた後、ああ、鍋を覗いた夫が入れたんだと思った。
こんにゃくを入れたこと。それは私がいつも作るモツ煮にはこんにゃくが入っていると覚えていること。そして入れた方が美味しいと知っていること。
私は自分が際立って料理が得意だとは思わない。けれど調理の仕事をしていたので普通の、それも給食に出てくるような定番メニューは一通り作ることが出来る。
結婚してからレパートリーが少なくて…と困ることはなく、私は色んな料理作った。凝った料理は作れないけれど、冷蔵庫にある残りモノで何かを作るのも苦手ではなかった。
食卓に出した料理はどれだけになるのだろう。夫がそこに座って食べた料理はどれだけになるのだろう。あまり「美味しかった」と言ってもらったことはないけれど、いつもお皿には何も残っていなかったのでそれだけで私は十分だった。
夫がモツ煮にこんにゃくを入れたこと。たかだかそれだけのことで、私は少しだけ満たされる気がするのだ。
 
石油ストーブの上でゆっくりと火を入れたモツ煮はやはり美味しかった。
味が染みた大根が好きだという息子。モツっておにく?と尋ねる娘。
そして夫はまた黙々と食べるのだろう。それでもお皿がからっぽになればいいと私は思っている。
 
 
***
 
床に落ちたビー玉を拾う。
足の裏で踏みつけた時は痛かったけれど、指でつまんで光にかざしたら透き通った先に光が見えた。