ゴールデンウイーク初日は良い天気だった。
あまりにも良い天気だったので、午前中、ずっと洗濯機を回していた。
1番最初に洗濯が終わった服を干すために外へ出た。
太陽が眩しく、高めの気温を肌で感じた。
物干し台の横にある娘が植えたミニトマトが、ほんの少しだけ土を押し上げ、緑の葉をのぞかせていた。
冬用のカーペットを仕舞い、コットンのラグを敷いた。
ここのところ、暑い日が続くので、衣替えがてら洋服の仕分けをした。自分の服は着るか着ないかで判断し、幾つか処分することにした。子ども達の服はまだまだ綺麗なものであってもサイズが合わなくなった服がたくさんあった。1年前に着ていたお気に入りの服もすぐに小さくなってしまう。「それ、気に入ってたのに…」と娘は呟いていたけれど、ごめんなさい。もうあなたは着ることが出来ないのだ。
「どんどん体が大きくなるから好きな服はどんどん着なさい」と娘に言った。
今、あなたの目の前にあるお気に入りはいつか使えなくなってしまうかも知れないし、消えてしまうかも知れない。大事にすることは素敵なことだけれど、仕舞ってばかりではなく使っていこう。関わっていこう。そんなことを伝えた。
子ども達の成長は目に見えるのでとても眩しい。
だからこそ我を振り返り、ふぅっとため息をついてしまう時もある。
さて。
大量にあった洗濯物はこれを干せば終わる。
再度、外へ出てバスタオルを干し、強くなった陽射しを感じた。
ふと、娘のミニトマトに目をやる。
先ほどは顔を出しただけのミニトマトであったのに、いつの間か双葉になっていたのだ。
植物はぐんぐんと伸びる。
私も気持ちだけは…と思い、太陽へ向かってぐいんと背伸びをしてみたのだった。
- 作者: 中川ひろたか,平田利之
- 出版社/メーカー: 金の星社
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