グリンピースがたくさん採れたので、毎日のようにサヤからグリンピースを取り出しています。
筋に沿って指をゆっくり入れ、中に入ったまあるいグリンピースを指で取り出していきます。
丁寧にやっているつもりなのに、何粒かはサヤからこぼれてコロリと転がっていきます。
逃げ出したグリンピースは1度止まってしまうともう動きません。
万が一、動くのではないかとジッと眺めてみましたがやはり動きませんでした。
つまみあげてグリンピースがたくさん入ったボウルに入れてあげました。
逃げだしたグリンピースは隠れてどれかわからなくなりました。
グリンピースは逃げ足が速くかくれんぼの得意なあの子に似ていると思いました。
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先日、「のべらっくす」でこちらのおはなしを書きました。
以前に書いた『宇宙へ近づく夜』の2人が登場します。
お題が「未来」だったのですが、未来って漠然としていて難しいですよね。夢見る未来。絶望する未来。道を歩いていて、一歩踏み出しただけでもそこは未来。私がこの世を去ったその先もずっと続いて行く未来。
個人的にSFは書けそうにないので、現在進行形な未来を描きたいと考えました。
「女同士の友情は男で壊れる」ってことは実際あるとは感じていますが、男女って永遠に平行線で、同性同士の関係とは別軸だと私は思っているんですね。
私は、夏海が結婚しても夏海と冬子の関係性は変化しないと言いたかった。ただそれだけです。
夏海は面白い思考の持ち主で、いつもぴょんぴょん跳ねまわっていて、冬子はそんな夏海を見守ることに喜びを感じる人です。輪の中心にいることを楽しむタイプと、遠目にそれを眺めながら楽しむタイプがいるとするならば、夏海は前者で冬子は後者です。
楽しむ人を眺めることに幸せを感じてしまう。楽しそうに笑っているから私も楽しい。
冬子がそうであるように、私自身もそんな人間です。ですので、夏海を泳がせておきながら冬子の心情に肩入れして書きました。
で、そんな事は当然ながら心に閉まっていたのですが、まさりんさんに気づかれていたので驚きました。
「第七回 短編小説の集い」感想集。 - 池波正太郎をめざして
読解力がすごいわ。
「のべらっくす」に参加する度に、私は暴かれていくってことですかね?w
恐ろしい恐ろしい。
夏海と冬子の関係をイメージしているのは以前読んだ『おはなしして子ちゃん』に収録されている「ピエタとトランジ」というお話あたりですね。良いですよね、つかず離れずの距離感って。『おはなしして子ちゃん』の「アイデンティティ」に書いてあるこちらの言葉もちょっぴり意識したかも。
「生きていると、ときに自分の像を押し付けられることがある。また、自分が理想の自分とはまったく違うものに成り果ててしまうこともある。しかし、人生でいちばん大切なのは、ありのままの自分を受け入れてくれるパートナーに出会うことだ。そして、自分自身でもありのままの自分を受け入れること。それが死骸であれ、ゴミであれ、なんであれ」
そんな感じで書いたおはなしでした。
綺麗な世界も、少しばかり笑いのある世界も、夢はあるけど不安が広がる未来も、生きているからこそ感じ取れるのです。
ここからは細々した事をつらつらと。
まずは「ゴレンジャイ」
かなり見ましたよ、ゴレンジャイ。どんなボケをするか考えたりしてましたもん。ゴレンジャイに限らずダウンタウンの番組をたくさん見ていて、兄と早起きしては罰ゲームで「鳩の休日」をする松本人志を笑ったりしてました。中学生の時には、体育館のステージに「ナニワの浴衣兄弟」に扮した兄が登場し、「事前に私に知らせてからやってくれ!」と叱ったりもしました。(兄は目立ちたがり屋だったので色々困りました)
次に「たこ公園」
たこ公園と聞いて堀内健の『恐怖 タコ公園のタコ女』を思い浮かべた方がいたらとりあえず私と握手しましょうか?w
たこ公園、実際に遊んだことがある方ってたくさんいらっしゃるのでしょうか?
あのビジュアルは独特で素敵ですよね。職人の勘を頼りに製作する部分もあるので同じものはないらしいですよ。
気になった方はこちらのリンク先(ちょっと古いですけど)を参考にすると巡り合えるかも知れません。うちの近くにはなかったのでちょっぴり残念です。。
「ツマキ町丘の上公園」
もちろん架空の公園名なのですが、こちらの「ツマキ町」はツマキチョウから取りました。
ツマキチョウはこちらです。
(Wikipediaより)
モンシロチョウより一回り小さいツマキチョウ。可愛らしいですよね。
虫の名前を町名に当てようと思ったのは、ちょうどこちらの本を読んでいたからです。
壁井ユカコ『2.43』
ずっとバレー部だった私はバレーボールが題材の本があるとついつい読んでしまいます。「ハイキュー!!」のように少々難ありな天才セッターが出てくる青春スポーツものです。面白いです。早く続きが読みたいです。
で、こちらの本の中に鈴無市(すずむし)と紋代町(もんしろちょう)が出て来るのです。壁井さんはこういうのがお好きなのかしら?以前に読んだ『サマーサイダー』は日暮市(ひぐらし)が舞台でしたもん。
虫の名前で「シ」と「チョウ」で終わるものがけっこうありそうなので、この方法はまだまだ使えるな!と感じました。
まとまりませんが、『今も、昔も、これからも。』 あとがきのようなものはこれにて終了ですー。
「のべらっくす」で書くおはなしは、私がその時に読んでいる本や考えていることが色濃く反映されている気がします。もう少し隠していこうかしら?(恥じらい)
ぜろすけさん、毎回楽しませてもらいありがとうございます☆
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