豊橋まで行こうと思ったのは、水上ビルの鳥さん達に会いたかったからなんですけど、その他の作品も楽しく見て回ることができました。
豊橋という町の持つ雰囲気との融合も作品の見どころだったと思います。
では、岡崎会場と同じように私目線でみたものを並べていきたいと思いますー。
『開発ビル』
趣のある古い建物で10階から下に降りて、各階の作品を眺める仕様になっていました。
石田尚志さんの映像作品は、かつて劇場であった場所の至る所に光と影を生み出していました。楽屋であったり、舞台であったり。
全体的に照明が暗いので、青やオレンジが映え、色彩の美しさが目に飛び込んでくる感じでした。
こちらは佐々木愛さんの作品。真っ白な部屋の真っ白な壁に描かれた作品は部屋に入ったとたん「うわっ、きれい!」と素直に声がでるほど可愛かったです。
近くで見ると緻密なのがわかるのですが、これはロイヤルアイシングで描かれているので原料が砂糖なんです。
説明書きを読んだ時に「ロイヤルアイシング」と書かれていて、なんだったけ?と思ったのですが、私もアイシングならケーキ作る時にやったことがあったなと思い出しました。そう思うと、うわ、これだけのサイズをアイシングなんて!と更に驚きますね。
開発ビルは映像作品も多く、座ってゆっくり鑑賞できました。
岡部昌生さんは三信鉄道のトンネル壁をフロッタージュした作品を展示していました。これは製作している写真だと思われます。
「とよはし」のマンホールもフロッタージュ。
開発ビルは窓が大きくて空がよく見えます。
作品でない、こういうものに惹かれるのは私のお約束。
久門剛史さんの作品。暗い部屋の天井に映し出された模様が美しかったです。
なんの模様かと思ったら、その下には数えきれないほどの時計が!
近くに寄ってみると時計の針が動いている音が聞こえてきます。
音と光。そこにいられるだけで幸せでした。
開発ビルのエレベーターです。
メーカー:日立
機種:ビルエースクオリティ80または80Ⅱ
もちろんエレベーター好きの息子に確認してます!
『はざまビル』
リビジウンガ・カルドーゾさんの作品。
アマゾンから62時間かけて持ってきたとの説明書きがありました。不思議な形をしていますが、これはNave(ナーヴェ)というもので、ブラジルでは音楽イベントやフェスなどにおいて、DJブース的に使用されるポピュラーなモノらしいです。(カルドーゾさんによると)
なにやらこんな装置が置いてありました。
Naveには乗ってみることができるので、私も乗ってみましたが、ゆっくり乗らないとちょっとグラッとします。ある意味、スリリングです。
Naveは物々交換に成功するとプレゼントしてもらえるらしいですよ。なんだっけ?魔法の石だっけ?忘れちゃいましたけど、行って確かめて物々交換でぜひNaveを手に入れて下さい!
『水上ビル』
こちらは不要になったセメント袋を使ったプロジェクトです。
色んな落書きやコラージュがスクラップしてあって面白かったです。
こんなのも貼ってありました。
書き込みオッケーのセメント袋もあったので、私も落書きしてきました。ぞうさんを描いたら「鼻がかたそう!」と友達に言われました。鼻がかたそうなぞうの絵を見つけたら、それ、私が描いたものです!
さて、いよいよ来ましたよ!ラウラ・リマさんの「フーガ」。
ここは、ビルの上から下までに100羽の鳥が放し飼いになっています。
自由に飛び回る鳥たちのおうちを私達、人間がお邪魔させてもらうカタチ。
確か、2階だったと思うのですが、歩いていたら手に鳥のフンが落ちてきました。
服に落ちるわけでもなく、歩いている私の手にフンをしてくるあたり「鳥たち、やるな……!」と思いましたが、私が一番ついていたのかも知れません。
だって、私の他にフンを落とされた人、見辺りませんでしたもん!
とりさん、かわいい。
よりどりみどり。
屋上にいたとりさん。
とりさん、かわいいよ、とりさん。
『穂の国とよはし芸術劇場PLAT 』
大巻伸嗣さんの作品「重力と恩寵」は私の好きな光と影が存分に生かされていて、とっても綺麗でした。
18時以降から作品の中にある発光装置が昇降するらしいのですが、私が行ったときは18時前でも昇降していました。
発光装置がだいぶ上にあるのがわかりますよね。
どこの位置にあっても美しいです。
描かれている動物や植物も素敵でした。
写真を撮らなかったんですけど、この他では水上ビルでみたイグナス・クルングレヴィチュスのインスタレーションが面白かったです。ふたつの画面に映し出される英語の対話と音が狭い部屋に響いていて強烈なインパクトがありました。けっこう長い時間、座っていた気がします。
***
さて、ここからはトリエンナーレの作品ではないけれど、私が気になったものです。
まちなかにあった石像なんですけど、女の子の髪型がくじらのしっぽみたいでキュートでした。
更に、まちなかを歩いていたら、かわいい公園を発見!
「わぁ、かわいい!!」と言いながら、ダッシュで向かいました。
車止めが「魚」なんですよ!かわいいー。初めてみました。
公園内にいた動物も可愛くて可愛くて。ライオンさん。
足の汚れたきりんさん。
ポーズが味わい深いゴリラさん。
こういった公園にある動物に興味のある方には、あさみんさんの「コンクリート動物百景」をおすすめします!
八画文化会館叢書vol.02 公園手帖 コンクリート動物百景 - hakkaku .store
この公園の近くに小さいサボテンや多肉植物を売っているお店があって、気になりましたが今回はあきらめました(100円とか150円で売ってましたよ)
それから、あまりにもお腹が減ってしまい、写真も撮らずにたいらげたんですけど、「豊橋カレーうどん」というものを食べました。
豊橋カレーうどんはうずらの卵の乗ったカレーうどんを食べ進めると、とろろがあって、その下にご飯が入っているのです。カレーうどんも楽しめて、とろろごはんカレーも楽しめてとっても美味しかったです。
私は「玉川」さんで食べましたよ。
豊橋カレーうどんについて知りたい方はこちらをどうぞ。
というわけで、あいちトリエンナーレ豊橋会場はとっても楽しかったです!
岡崎、豊橋を1日で回ったのですが、それぞれの会場とともに街の風景を楽しんでいたら、あっという間に日が暮れてしまいました。
スマートボールはまた次回のお楽しみにしたいと思います。
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