ここのところ、ずっと眠い。よく眠れるのは夏がきていない証拠とも言えよう。夏になると汗がべたっ、蚊がぶーんとして眠れないのだからね。
夜が短くなり、昼が長くなったのは実感している。とにかく朝、明るくなるのが早い。間違って4時頃に目を覚まそうものなら、すでにあたりは明るくなり始めている。わー、もう朝やん!と寝ぼけながら時計を見ると4時だったりする。
なんだよー、明るくなるの早いよー、驚かさないでよー。
そうは思うけど、また眠れる嬉しさがあるのでにやっとしてからまた眠りにつく。その一瞬はとても幸せだ。
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最近読んだ本など。
津村記久子さんのエッセイ。季節に応じた内容で読み終えると1年が終わった気分になった。気楽に読めるのに、言葉のチョイスや思い出話に刺激された。私の記憶をも一緒に連れてきてくれてありがとうございます。
おむすびのようにあたたかい。青年の成長物語なのだけれど、皆がそれぞれに悩みを抱えながら生活しており、小さな共感をいくつも重ねながら読み終えた。
食材に関しての記述も丁寧で、お腹が空いた。
穂高さんの本はたぶん全部読んでいるのだけれど、「穂高さんの本なら読後があったかくなるから大丈夫」って安心感がある。
私は『これからの誕生日』がいちばん好きかも。
きのこ検定をいずれ受けたいなって思い読み始めたけれど、全然頭に入ってこなくて困っている。でも、きのこの種類や食べ方などを読んでいるだけでも面白い。ずっと読んでいたらそのうち頭に入ってくるかしら?頭にきのこ生えるかしら?
この本、発売してすぐに購入したのだけれど、ちびちび読んだり読み返したりしていてちっとも進まない。きっと読み終えられない罠が仕掛けられているのだと思う。
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中島らもの本で最初に読んだのは「お父さんのバックドロップ」だった。
私が通っていた中学校の図書室は皆があまり行かない職員室などが入っている棟の3階にあって、まったくと言っていいほど図書室の役割を果たしていなかった。図書室の横にある部屋、名前をなんと言ったか覚えていないのだけれど 、そこの部屋では部長会議などをしていたので、図書室の前を通ってはいたはずだが、誰も図書室へ入ることはなかった。
中学校へ入学して最初に図書室を確認に行った時、ひどくがっかりしたのは言うまでもない。だが、せっかく来たのだから何か借りて帰ろうと本棚を眺めている時に手にしたのが「お父さんのバックドロップ」だった。あとになって見れば、あの数少ない本の中に「お父さんのバックドロップ」があったことは奇跡的としか言いようがなく、それをチョイスした私はエライ。自分で言ってしまうがエライ。さすがだ。(自分で自分を褒めて気持ちよくなりたい日)
父の日が近づいてきて、絵本売り場にもお父さんに関する本が増えてきた。
そこで、この絵本を見ると「お父さんのバックドロップ」を思い出す。
この絵本、好き。
お父さんが悪役レスラーって設定をみた時、「お父さんのバックドロップ」を意識しているとしか思えなかったけど、この絵本は面白い。いい!
お父さんと言えば、現在発売中の「飛ぶ教室」も読んでいる。
様々なお父さんに出会える。
色々考える。
斉藤倫さんの「その日のこと」は少子化によりこどもが減少し、こどもが貴重な存在となったため、こどもが誰をお父さんにするか決める「お父さん選挙」を行う話で、不思議ながらも面白かった。
お父さんの在り方を考えると同時にお母さんの在り方についても考える。
まずできること、というよりしていること。
「こどもの話を遮らずに聞くこと」と「こちらの意見を押しつけないこと」。