1ヶ月前に送ったメールの返信が風に乗ってきたかのようにふわふわと届いた。
私が送ったメールは返事があってもなくてもどちらでもいいメールであったので、送ったことさえすでに忘れていた。
今日は良い天気です。
空が広くて太陽が高く昇っています。
やあ、メールに今気づきました。
青森の桜はまだ咲いていません。
見ごろは来週のようです。
なんとものんびりしたやりとりである。読み返してみて自分でも笑ってしまった。
合理性を重視する人はもしかしたら「これは何のやりとりなの?」と問いたくなるだろうけれど、生きるには意味のないことも必要だと答えるだろう。
ただ生きていてほしい。幸せであってほしい。それだけだ。言葉にするとエゴの塊のようになってしまうので「もしもーし、聞こえますかー?」程度の糸電話のようなものなのだ。
様々なSNSにより情報の伝達速度は上がっていると思うけれど、それによって心をすり減らすのであれば使わない選択をするのも良いと思う。
次はいつメールをするのだろう?
太陽が輝いてじっとりとした汗をかく頃だろうか。
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マールとおばあちゃんは好きな絵本の1冊です。