これは息子が生まれた16年前からずっと続けていることで、音に敏感な赤ん坊を起こさずに自分だけ起きるのに有効であったため、習慣として今も続いている。今は枕元にスマホを置いているが、当時はそのスマホのバイブでさえも息子を起こしてしまうことがあり枕の下にスマホを置いて寝ていたことを思い出した。
いつの間に枕の下から枕元にスマホを置けるようになったのだろう。
起床し、顔を洗い、予約機能で洗濯し終わった洗濯物を干す。
ごみの日であったため、ごみを指定のごみ袋にまとめる。
床のほこりが気になり、フローリングシートで軽く掃除する。
娘と私の水筒にお茶を入れる。
自分のお弁当を作る。
朝ごはんを作る。
こども達を起こす。
一緒に朝ごはんを食べ、食器を洗う。
歯を磨く。
化粧をする。
こども達の日程を確認し、遅刻せず学校へ行くように促す。
私は仕事へ向かうため、作っておいたコーヒーを片手に家を出る。
やることが多いと面倒で時々いくつかサボるけれど、何も考えたくない時にはルーチンが決まっていることに救われる。
とりあえず、動け!と思う。
車に乗って慌ただしい街の一員となっていることに気づくとホッとすることがある。
ここにいてもいい。誰からも弾かれずに居場所があると一瞬でも思える空気が好きだ。
きっと私は家に籠りきりになることはできない。
ひとりになりたいと思うことはあってもひとりぼっちは寂しくてきらいなんだ。