よく覗かせてもらっていたブログの人が知らぬ間に結婚していた。めでたいことである。今追って見たら、春頃にちゃんとブログに書いてくれていたのに私が見落としていた。
あの頃、私は自分のことでいっぱいいっぱいで私が過ごしている時間しか見えていなかった。
私が息をしている今日、幾人もの人々が同じよう息を吸って吐き、笑い、怒り、泣き、そして眠っている。精神的に追い込まれるとそんな想像力さえ失う。あの時、私の半径1メートル先は常に緊張感を持たねばならない闇だった。1日中、緊張していると夜も眠れなくなる。子どもを何よりも守ること、私が盾になっても守りぬくこと、それがあの頃のすべてだった。「何よりもあなたの安全を考えなさい。それがいちばん大事だと思うよ」そう言ってくれた友人の言葉にもっともだと思いながらも、自分よりも子どもを守ることイコール私が生きることだと思った。
闇は半径2メートルになり、5メートルになり…、今はだいぶ明るくなったけれど、その間に失ったものの大きさに潰されそうになった。
でもね、悲劇のヒロインぶったってそんなの誰の目にも止まらないのよ。
私が目指すは私が笑って過ごせる日々であり、そこは譲らずに何処までも自分勝手でありたい。
私の笑顔を奪ってくれるな。
私が笑顔でいられることイコール私が生きること。
今はそう思っている。