バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20200406 『ザリガニの鳴くところ』

心が疲れてきてしまった。

不安をもたらすウイルスもそうだが、昨年から「気持ちを強く持って前を向くんだ」と心に決めて行動すると、なぜか何かが起きて心が崩れていく。それは、不安が複数存在することを示しており、何から手をつけて良いのかわからなくなってしまうのだ。

もっと強くいなければと思うほど、自分で自分の首を絞めている気がする。

今日はまた、1からやり直そうと思い、できるだけ丁寧にゆっくり動いた。

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シンプルなペペロンチーノが食べたいとリクエストがあったので作った。にんにくと鷹の爪の味をオリーブオイルにじっくりつけてから、茹で汁を入れて乳化させる。シンプルなものほど、丁寧に。


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昨日から読んでいた『ザリガニの鳴くところ』を読み終えた。深みのある何とも言えない世界観に魅せられた。湿地でひとりで生きなければならなくなった少女に殺人容疑がかかる話なのだが、単純にミステリーと語ることはできないと感じた。もちろん、その点においても面白いのだが、私は湿地の植物や動物とともに生きる少女の描写がたまらなく好きだった。少女の危ういバランスが自分の心と呼応しているような気持ちにもなった。私は少女の中に自分の姿を見たのだ。

500ページある本なので、読み出すのに少々躊躇してしまったが、読み進めてみればあっという間だった。美しくて残酷な世界はどこにでもある物語なのかもしれない。

 

農産物直売所で赤い実、ヒペリカムを購入した。なんとなく、花言葉を調べてみた。

『悲しみはつづかない』

まだ不安はたくさんあるけれど、目の前にあるひとつひとつをこなして、生きていこうと思う。

 

 

 

ザリガニの鳴くところ

ザリガニの鳴くところ