人と話していて気がついたのだが、私は全身モノトーンのような服装がどうにもできず、ついついどこかに色を入れてしまう傾向にあるようだ。ずっと「差し色を入れたくなっちゃうの」と人にも言っていたし、実際にそうなのだけれど、それとは別に私の気持ちを上げたいからなんだなぁと今日、思ったのだ。
服の色が大人しくても、色のある下着をつけるとか、自己満足でしかないけれど、自分のテンションを少しでもあげようとしてる行為だ。だって誰に見せるわけでもないもの。
大ぶりのピアスをする、黄色いエナメルの靴を履く。自分が身につけるものに色があると、気持ちがふさぎこんでいても、ちょっとだけ明るくなれる。
幸いにも今の職場は私がどんな服装で行っても咎められることはないので好き勝手にしている。
「お母さんみたいなピアスしてるお母さん、周りにいないよ」
こども達は笑いながら言うけれど、
「でも、それで良いと思うよ」
とも、言ってくれる。
好きなものを身につけていたい。
私を一番大事にできるのは私なのだから。
少し前にTwitterで、どこに属してよいかわからないものを集めた箱があるという話を見かけた。こないだ、部屋の片付けをしていたら、私にもそんなものが詰められた缶があったので開けてみた。
おみやげのキーホルダー、娘が使わなくなったピン、あひるのクリップ、友人からもらったがいこつ、同じく友人からもらった編みきのこ、りんごのキャンドル……などなど、まとまりもなくごちゃごちゃ入っていた。でも、どれも捨てる気にはならないので、また、缶の中へ戻した。
関連性のないものの集合体が私を支えてくれることもある。
あの日の友人の言葉が私を支えてくれることもある。
明日からまた、大きなピアスをして大股で歩くことにする。