4連休。
朝はゆっくりしていようとかしらと毛布にくるまれ、にやにやしていたら、いつもの起床時間にスマホのバイブが鳴り出した。
政府が作り出した連休にスマホが対応しきれていなかったらしい。ぎゃふん。
スマホのバイブ、というか、それ以前のガラケーのバイブ機能で起床するようになって17年になる。それは息子の年齢と一緒だ。子育てあるあるだと思うが、息子が赤子であったとき、ちょっとした音でもすぐに起きる子だったため、音が鳴る目覚ましは使えなかったのだ。枕の下に携帯を起き、「ブッ、ブッ」という振動を枕を通して感じ、それでなんとか起床していた。
今は息子と別の部屋で寝ているし、音に敏感なわけでもないのだが、すでに習慣化していることを変えるのは難しいなぁと思いながら、今日もバイブを止めたのだった。
約半年、足を運ばずにいた「音楽の会」と「本の会」へ先日、参加してきた。
足を運ばなかったのは、自粛期間であったこともあるけれど、それとは別に私の気持ちが追いつかなかったためだ。
逃げずにやらなければいけないことに向き合うため、自分を追い込んだのかもしれない。
結果的にはかなり心がブロークンブロークンしたのでおすすめはしない。皆は頼れるところには我慢せず、へらへら頼りに行かれるのが吉だと思う。
とはいえ、私には向き合わなければいけないことが複数存在したので、致し方なかったとも思う。
未来が明るいか暗いかがハッキリしていることであれば対処を考えるが、靄のかかった中をずっと歩き続けることは、とてもしんどい。動きたいのに動き出せない事柄は精神を確実に削るので、早急に逃げるかやっちまうか考えた結果、えこ脳内会議で「やっちまいましょう!」との決断が下されたのでやっちまう方法を選んだまでだ。
現在は「もう少し緩やかにしていきましょう。そうでないと、えこさん、崩壊するっしょ!」と、白熱したえこ脳内会議で決定されたので、半年の封印を解き、それぞれの会に足を運んだのである。
久しぶりの音楽の会はさまざまなジャンルの音楽が愉快な仲間たちによって紹介されていき、幅のある内容であったように思う。私はbaobab+harukanakamuraharukaの「light of dance」と「カナタ」を紹介した。これらの曲が収録されているアルバムがとても良い。古楽器を使った音楽と緩やかな時間の流れが疲れきった私をリラックスさせてくれた。MVの映像を川内倫子さんが撮られているので、映像つきで音楽を聴くとさらに良い。音楽の会で紹介してすぐその場でダウンロードしてくれた方がいたので、嬉しかった。にこにこずっと笑って話す女性の方で、私もこれくらいハッピーな気持ちでにこにこしていたいと思った。
本の会は蚊に刺されまくってその場に生えていたカタバミの汁を擦り付けるか否かを迷うところからスタートした。人数少なめであったが、知っている顔ばかりだったので久しぶりに参加した私にはちょうど良かった。ここでは「おやときどきこども」と「魚と出会う図鑑」を紹介した。「魚と出会う図鑑」は著者、長嶋さんのサイン入りのため、それを見せに行ったと言っても過言ではない。ランダムに描かれたらしい魚の絵。素敵すぎて鼻血が出そう。大事にする。
「おやときどきこども」は著者が営む学習塾での話を中心とした内容なのだが、先生と生徒、親と子、のような括りだけではなく人間関係を考えるうえで、ハッとさせられることが多かった。
例えば、子どもの意思を尊重していると自分では思っていたのに、それがかえって子どもの負担になっている可能性はないか。子どもに発している言葉が、実は親の安心感を得るためだけなのではないかなどと見直すきっかけになった。
最終的には個を認め、解放していくという私が従来より思っていたことをそのまま迷わず継続していこうと決められた。
子育てというか、子どもとの関わりはいつも手探りで考えることを止めるなんてあり得ないのだ。
人との関わりも同じだと思う。自分を守るために関わりを絶たなければいけないこともあるし、苦しいことがあっても繋がっていたいこともある。その時々で自己と対話し、自分はどうしたいのかを問うことを延々と繰り返す。それは時に逃げ出したくもなるけれど、考えた末にたどり着いた答えは自分が納得のいくもののことが多い。
何年も自己対話を密にこなしてきたと自負しているので、ここからは他者との対話を密にしていきたい所存である。
みなさん、仲良くしてな!