「紅葉を観に行きましょう」
めったにないお誘いがあったので、フットワーク軽く、紅葉を観に行くことにした。
私が秋生まれなこともあってか、季節では秋がいちばん好きだ。
春ほどのふわふわな柔らかさではなく、さらりと私の周りを漂っているような空気がとても良い。
何事も距離感は大事だと思っている。誰かに近くに居てほしいと考えたとしても、それはパーソナルスペースを確保した状態であることが望ましい。それより近い距離になるかどうかは、それ以後、如何に関係性を構築できるかによる。例外として「ビビビッ!ときた!」はあるんでしょうけど。
深まっていく秋を眺めながら、しょうもないことばかりを話していた。Twitterでは「私のどうでも良い情報」を語っていると言うのに、どんだけダラダラしゃべるんじゃ!って誰かにツッこんでもらいたいくらいだ。木々のあいだで鳥もお話していたので、今回は鳥と五分五分の戦いだった。
私が普段考えていることを人に話すのは、輪郭がぼやけていたことをくっきりさせるためでもある。相手の反応や補足をいただくことにより、納得度が高くなる。それを蓄積していくことにより、やっと自分を客観視できる。
河原に石が積まれていたので三途の川かと思ったけれど、どうやら生きているらしい。
自然が織り成す色彩の鮮やかな風景は人工的に作ることはできないのだろう。
ならば、私は自然と同化するほどに、シンプルな思考で素直を生きていたい。
やすみたい。
あそびたい。
すきだ。
ちょっとにがてだ。
おなかがすいた。
ねむたくなった。