歩いたことがない道を歩いた。
はじめて歩く道はわくわくする。
マンションのベランダでひらひらしているタオルを見ただけで新しい何かを発見したような気分になる。
気持ちを切り替えたいときは、知らない場所を散歩するに限る。
空の青さに負けない柿の存在感が眩しかった。
何者にならなくていい。
ただそこにいるだけでいい。
漂うように。時には空気のように。
存在を意識しないぐらい、佇むようなモノでありたい。
陶器のブローチが可愛かったので購入した。本、鳥、花……など色々あったので、迷いながらりんごとクロネコにした。1つ500円なら2つ買ってもいいかなって思った。(言い訳)
歩いていて、なにか視線を感じる!と思ったら、ねこがいた。このねこ、まったく動かなかったので「もしや、本物そっくりのニセモノなのではないか?」と思い始め、しばらくにらめっこをした。1分が経ったころ、くるっと背を向けねこが動いた。
ああ、本物だったんだ。
宮本さんがカバーアルバムを発売したようで、ラジオでかかっていた。
存在感ありありな感じがいいね。