息子はバイト、娘はこんな日にかぎって体調不良で寝ている。
浮き足立つようなこともできぬまま、日常を歩く。
今日はクリニックへ行ったのだが、診察が終わったとき「良いお年を」と医師に言われた。形式的な挨拶もにこやかな笑顔を向けられると嬉しいものだ。
「良いお年を」
夢のような響き。
そのあと不燃物を処理センターへ運んだ。どんな日でも仕事をしている人がいる。車から運び出した不要物をできるだけ手を煩わせないように、適切な場所へ運んだ。
買い物をして帰宅。ごはんを食べて作業をしていたら、とても眠くなってきたので少し眠った。とても良い夢をみた。私がずっと見たかったのに見られなかった夢が、突然やってきた。起きたときにも半信半疑だったが、確かに夢を見た。毛足の長い布で包んでくれるような心地よい夢をサンタさんが運んできてくれたのかな。
ありがとう。
昨日、リース型のベーコンエピを作った。
パンは難しいものと勝手に決めつけていたが、作ってみたらそうでもなかった。とても美味しく「パン屋のパンと変わらない」と子ども達は言ってくれた。
自らの家をちゃんとホームグラウンドにする。これからの未来に迫りくる想像もできない新たな戦いのシェルターになることを願って。
わたしたちはこんな時代でも幸せになっていい。
マヒトゥ・ザ・ピーポーさんの『ひかりぼっち』に書かれていたこの文章を読んだとき、家がやっと、子どもたちのホームグラウンドになったのではないかと思った。
冗談混じりに「いつ出て行ってもオッケーよ」と息子に言うと「いや、出ていかない。反抗期だから出ていかない!」と毎回笑いながら息子が答える。
居心地が良いから出ていかない。
私に向けられた最高に優しい言葉だと思う。
丘に沈む / 浮(BUOY) Official trailer - YouTube