毎朝、日めくりカレンダーをめくっている。このカレンダー、毎日書かれている「ひとこと」の温度がちょうど良くてとても気に入っている。
昨日は「好きを続ける日」と書かれていた。
「好きを続ける」ってことば、使いそうで使わない気がした。
「好きを続ける」は「好き」なら、人の言葉に惑わされずに好きでいて良いって背中を押してくれているイメージ。
けれど、私が考えていたことは、そもそも「好き」に理由などなく、なぜなのかさっぱり説明もできないことも「好き」なら「好き」だということ。
私の支えになってくれる。
私が笑顔でいられる。
私の明日に希望をもてる。
「好き」なものを「好きだ」と言っている自分も大好きでいられる。
「好き」があるって自分が自分でいられることでもあるんじゃないかな。
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村井理子さんの『全員悪人』を読んだ。この本、認知症に罹患した女性目線で話が進んでいく。軽快でユーモラスな文章もあるため、サクサク読んでしまったが、なんだか得体の知れないものがまだ心に残ってしまっている。1ヶ月ほど前、映画『ファーザー』を観たけれど、そのときと似たような気持ちになっている。
「この世の皆が自分を陥れようとしている」と感じることは恐怖でしかない。何を信じれば良いのだろう。自分自身でさえも、信じきれず、不安が募るばかり。そんなとき、私の「好き」を思い出せるのだろうか。
感覚としての「好き」がどこかに残っていて、少しでも心が和らげば良いのに、そんなことを思ってしまった。
「好き」を忘れるってツラいことだと思うので、私はたくさんの「好き」で生活を埋め尽くしてやる。
それなら、ひとつふたつ忘れてもなんとか、なりそうな気がするのだ。
THEティバ(the tiva) - "Go back our home" Official Music Video - YouTube
THEティバ、良いんですけど!!