朝食。母が送ってくれた梨とともに。瑞々しくてシャリシャリしてて美味しかった。
平日の朝は目玉焼きとトーストくらいしか出来ないので、休日の朝はゆっくり料理をする。そうすると「ゆったり過ごす1日」と体がわかるのかリラックスモードになる。
休みの日はこどもの行きたい場所へ連れて行ってあげることも少なくない。と言っても、こどもが要求する場所はリゾートでも遊園地でもなく、商業施設であることがほとんどなので、私は連れていくだけで、店内をウロウロしていることが多い。特別に目的がなく商業施設をウロウロしているため、そこにいる人々を眺めてしまったりする。今日は駐車場の整理をしていた高齢の女性だった。自分の与えられた職務を全うしようとする人だった。横断歩道で車を止め、歩行者を誘導する際には「お気をつけて」と声をかけ、歩行者を通したあと、帰ろうとする車に向かって「ありがとうございました!」と声を張り上げていた。暑い日だったため、どの車も窓は閉まったままで、どれほど相手に声が届いているかはわからない。それでも女性はありがとうございました!と声を出し、頭を下げる。何に対して一生懸命なのだろうかと考えた。私は自分に正直でありたいのではないかと思った。
相手に届いたらそれでいい。
届かなくてもそれでいい。
ただ、自分は自分が気持ちよく過ごせるようにしたい。
自分がそうされたら気持ち良いと思える対応をしたい。
そんなふうに思えた。
私が横断歩道を渡るとき「お気をつけて」と声をかけて下さった。
「ありがとうございます」
私が女性へ声をかけると、私の後ろにいた娘も「ありがとうございます」と言った。
思い出と生き方はいつも釣り合わないものだ
何度でも間違えればいいさ