バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

夜をあるく

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2年半くらい前にとても悲しいがあった。その日は家にじっとしていられなくて、夜に外へ出た。何も目的などはない。ただ、どこまでも続いている道を行けるところまで歩いた。歩きはじめたときは、頭の中が混乱していておそらく無表情だったと思う。しばらく歩き続けると、疲れによって叩き起こされたように体が熱くなってきて、少しだけ落ち着きを取り戻した。

今度は目から涙がぽたぽた落ちてきた。こんな小さい面積の眼からどれだけの涙が溢れてくるのだろう。これだけ出れば干上がりそうなものだけど、私の眼は湧き水のようなものなのかなと思いながら歩いた。

夜で良かったと思う。頬を伝って地面に落ちるほどの涙をも暗闇は隠してくれる。

夜は時々とてもやさしく私を包んでくれる。

1年前は毎日のように「夜の散歩」をしていた。ひんやりとした空気が寒さから心地よさに変わるくらいの距離を歩いた。澄んだ空気は街灯の光を鮮明に映していく。それは、一筋のひかりのように見えた。

私は何かを託すように立ち止まってひかりを眺めた。

夜の道はスキップする私も隠してくれる。何処に向かえば答えがあるのかわからず、同じところをぐるぐる回っている気がして滅入ってくるときは、なんとなくスキップする。普通に歩くより地面から離れている時間が長いから、ちょっとは変化をつけられるんじゃないかなっていう悪あがき。

前に進むと言うより、高く跳ねるようなスキップが好み。

 

『夜をあるく』を読んだ。真夜中にはじまる冒険は楽しいことのはじまりだった。

私は夜をあるく話にとてつもなく弱いと思った。

 

暗闇は心をリセットしてくれる。

また、イチからはじめようか。

 


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