バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

言葉が跳ねて宙に舞う


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3連休終了。

なんだかとても良かった。1つの行動をする中で、疑問に感じたりモヤモヤした感情を次の行動で回収していくようだった。カチッカチッって音がするくらい見事にピースがはまっていく楽しさを味わった。

金曜日はブックマルシェに参加し、土曜日は映画『Coda コーダ あいのうた』を観た。評判が良かったのもあるけれど、ブックマルシェの時にひびうた代表のみみちゃんと映画の話をしていて「コーダ良かったですよ」と言われ、観に行くことにした。

とても良かった。父母兄が聾唖者の家庭に産まれた女性の話が主軸となっているのだが、母娘の親子関係、ヤングケアラー、友人達との関係、力の弱いものが搾取される世の中など、潜んでいる「何か」について考えずにはいられなかった。それでいて晴れやかな気持ちで終われる映画は素晴らしいと思った。

私も10メートルの崖の上から湖に飛び込みたいよ。

夜は塾の保護者会があった。来年度、娘は受験生になるのだが息子の時ほどの不安がない。それは子どもの性格の違いもあるけれど、息子のときは「最低この学校以上に受からなければいけない」という元夫の圧力があり、私もそれをはねのけるほどの精神を保つことができなかった。息子にはそんなことは伝えなかったが、空気を読み取ることに長けている息子だ。気づかぬはずがない。とても苦しい思いをさせてしまったと今も心が痛く、苦しくなるが、私の何倍も耐えてきた者が目の前にいるのだ。私は今からできることをしなくてはいけない。

娘に「受験生になるのに不安はある?」と尋ねたら「楽しみでしかない」と言われた。笑うしかない。私もわくわくしている。

自分の思うままに自由に進路を選択できることは当たり前ではないと思う。


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今日は立川談春独演会へ行った。

元々、9月に行われる予定だったが、延期となっていた。

落語をまともに観るのは初めてでちょっとだけ構えてしまったが、始まってみればただただ楽しかった。ことばが跳ねながら宙を舞っているようだった。リズムと展開の良さはやはり巧さなのだろうと素人ながら感じていた。いやぁ、良かった!また観に行きたい。

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この連休中に一冊の本を読み終えた。f:id:bambi_eco1020:20220213223942j:image

クォン・ヨソン『まだまだという言葉』

8篇の話は重く、ずっしりした気持ちになるものが多かったのだが、それが今の社会を反映させているようでさらに重苦しくなった。ただ、最後の「アジの味」がとんでもなく良くて、希望が持てた。

「アジの味」だけでもぜひ読んでもらいたい。(8篇の並びがかなり考えられているのでこの本を読んでもらいたい気持ちもあるが)

 

言葉を紡ぐ者として、言葉について考えることは多い。

そのときによって考えは変わるけれど、今の私は言葉を発し続けることにこだわりたいと思う。

間違ってもいい。

間違ったら謝り、またやり直せばいい。

謝ることが成り立たない関係性は止めればいい。

 

とてもシンプルで良いのではないだろうか。

 


「告白」(崎山蒼志×石崎ひゅーい) / "Kokuhaku" Soushi Sakiyama , Huwie Ishizaki [Official Music Video] - YouTube