先週、ひびうたで開催された『詩ぃぐらす展』へ行った。
『詩ぃぐらす展』は水谷純子さんが作られた詩とアクセサリーの展示だった。水谷純子さん(以下、じゅんちゃん)はずっと詩を書かれていて、大学でも学んだと聞いた。「本の会」等でお会いすることも多く、話すこともあるのだが、いつもは他愛もない話ばかりで創作について伺うことはあまりなかった。
展示されていたのはひびうたの2階に位置するブックハウスひびうた。ミシミシ音がする急な階段を登ると、所々に詩が展示してあった。誰もいない部屋で、ひとりゆっくりと詩を読んだ。心の中でよみ、時々、小声で音に出して耳から聞いた。一周回ってもう1度。
頭の中で詩を感じながら、シーグラスで作られたアクセサリーを眺めた。
海。
それぞれの海。
一瞬、すべてが無になった。
さて、そろそろ……と階段へ向かうと、階段の上にひとつ、詩が展示されていた。登るときは気づかずに、去り際に気がつく絶好の位置だと思った。
その詩を階段に座ってゆっくり読んだ。
もうすぐ夏が終わる。
展示を見たあと、トークイベントにも参加した。
同じものを眺めていても、人によって見えかたが異なるため、私が見えたものを書く。
今、まさに書いているこのブログを続けていこうと思った。
展示されていた詩の中で気に入った『パステル』が買い求めた詩集に入っていなかったため、じゅんちゃんに伝えたところ、その日で展示が終わりだったこともあり、『パステル』を額ごと頂いた。
純度のたかすぎるものは
くるしい
なにかを明確にしていくことは
だいたい残酷だ
パステル色の服がびっくりするほど似合わない私はパステルを胸に、ビビッドな動きをしていくつもり。
また、もういちど。
海で水をぱちゃぱちゃかけあいながら、シーグラスの中で出会いましょう。