知らぬ間に11月になっていた。
というより、おそらく「知っていた」のだけど、見ないようにしていたら11月になっていた。「何かに執着しそうだったら他のことに集中して気を紛らわすが吉」と何処かに書いてあったのだが聞いたのだかハッキリしないことを覚えていたので、ひたすら集中して動き続けた。すると冬の足音が近づいていたのだった。
家の玄関にあるきのこ棚に新しいきのこが増えた。(上段左から2つ目)
津市安濃にある安濃古道具店にて家具工房kigumiさんの展覧会を開催しているのだが、店主がこちらのツイートをしていた。
https://t.co/pvl5HMwULE
— ANOULABO アノウラボ|安濃町をみんなでつくろう (@anoulabo) 2022年10月27日
10/28より家具工房kigumiによる作品展|Aki No Iroを開催します。様々な樹を使い制作された木皿・カトラリー・スルール等の木工作品を展示販売します。色とりどりの作品をどうぞお楽しみ下さい。尚、最終日に加えて明日も作家在廊頂けることになりました!#安濃古道具店 pic.twitter.com/nPf071QQfP
こちらのツイートを開いて、さらに目も開いて頂きたい。ほら、左上の画像にきのこが!!
この画像を見て、私は安濃古道具店へ足を運んだのである。
店内できのこを吟味する。並べていないきのこまで出してきて見せてくれる優しき店主の前で、同行した息子とともに「この軸のくびれがいい」「こっちは傘が丸くていい」「この木目の方がいいんじゃない?」などの会話を繰り返し、持ち帰るきのこを決めた。息子はロッキングチェアに座ってみて下さいと促され、ゆっくり腰かけた。
「揺れが良いですよね?」
「……いや、こわいです」
まさかのロッキングチェア怖い男子であった。
お皿や家具も素敵で「私たちに財があればねー」と夢のない会話で締めくくった。
10月20日は私の誕生日だった。当日は何事もなさすぎるほどの日常だったので、Twitterにてお祝いいいね!をお願いしたら、たくさんもらえて嬉しかった。さらに優しい言葉をたくさん受け取ったので、受け取った分だけ相手にご返信した。機会がないとなかなか言い出せなかったことをこの日ばかりは伝えられる!って気持ちでいるので毎年やっていこうと思う。(ただ単に私がお祝いの言葉を欲しいだけ……)
誕生日から6日経って、やっと自分でケーキを買いにいけた。自分でケーキを買うのはちょっとだけ寂しい気もするけれど、私は私を大事にしたいので甘やかすのだ。
ちょうどハロウィンシーズンだったこともあり、かわいいケーキが売っていた。
私はラッキーだと思った。
最近作った料理たち。
エビとブロッコリーとエリンギのオイルパスタ。むきエビしかなくてむきエビで作ったけど、やはりうま味が少ない。次は殻付きエビを買ってこよう。
魚釣りへ行った方から、ヒラマサとシマアジを頂いた。ご丁寧に真空パックで柵にしてくれてあったので、好きな厚さに切るだけ。締め方が良いのか、まったく臭みがなくて美味しかった。まだ、冷凍庫に残りがあるので、残りは漬けにしようかな。
先日の伊勢河崎一箱古本市の時に持って行ったディアマンクッキー。ディアマンクッキーはこうやって整列している写真がかわいいと思う。渡すときに「どれがいいですか?」と尋ねて歩いたが、ココア×アーモンドスライスが一番人気だった。
最近読んだ本。
辻村深月『傲慢と善良』
婚約者が姿を消し、探し続ける男性が前半パート。後半パートは姿を消した女性側の話。オビに書いてある「人生で一番刺さった小説」って文句がとても嫌いだけど、自己を見つめ直し、新しい視点を得ることができたので、とても面白かった。辻村さんは心理描写が巧みなので、時にナイフを突きつけられる気がする。あ、それが「一番刺さった小説」ってことなのかね。
ちょうどNetflixで『あの子は貴族』も観たところ(映画館でも観たので2回目)だったので、生き方について考えてしまう。
「すべてが遊びのようなもの」と言えるほど自由には生きられないので、家庭を守って子ども達を守りつつ、自分を甘やかして遠くを見つめていたいと思う。